時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

2012-01-01から1年間の記事一覧

ズエラット

道というのは人が作ったものだとすればサハラのそれは道ではない、サハラにおいて道の定義とは安全か危険かということであり、サハラはどこまでも続いている。 アタルの町に戻ってきた。ここから更にサハラの奥地にある鉱山の町ズエラットを目指すことにした…

アッサラームアライクム、ボンジュール

水など1日に5リットルは飲んでいた、飯はひどくまずい。ザイダに命を完全に預けていた。彼女が俺を見放したら俺は死ぬだろう。ザイダがいなければ町に戻ることすら出来ない。 アラビア語やらフランス語やら様々な言葉が飛び交う。ひとつの言語だけ話す人間…

砂漠

砂漠では人に世話されなければ生きてはいけない、圧倒的な無力さ、飯も水も移動手段も、なにもかも、甘えたくそガキ同然だ、腹減った、のど渇いた、助けてくれ、というメッセージを必死で送らなければならない。 ただ飯を食って寝る、という簡単な日課も、こ…

サハラの果て

アタールからウダンへ向かう車を探すも、午後4時まで待たなければならないという。理由は暑いからだった。日中走っては車がおかしくなるのだろう。仕方なく宿に戻り500ウギアだけ払い待たせてもらうことにした。 4時にくるといった宿の知り合いのタクシーは…

アタール

次の町Atarへむけ出発。ひたすらなにもない砂漠をポンコツ車で走る。いまにもルパン三世のテーマが流れてきそうだ。エメラルドグリーンに塗られた家が目立つ、これなら砂漠でも目立つだろう。 5時間半後アタルについた。Auberge Camping Inimi、1000ウギア(…

ヌアクショット

アラブとアフリカをつなぐ国、モーリタニア。ヨーロッパからアフリカに向かう人の中継地点だ。宿のフランス人はやはり車をギニアビサウで売るために旅をしているのだそう。マーケットのほうに行ってみた。飯屋をみつけジョロフライスたべる。野菜も入ってい…

モーリタニア入国

セネガルポリスでスタンプをもらった。ポリス内には牢屋があり人が何人か投獄されていた。中は便所と思われる穴のみがあり、他にはなにもない。4~5人詰め込まれていた。不法滞在でもしていたのだろうか。 モーリタニアへは船で入国。ただでフェリーがでてい…

国境の町ロッソ

最近障害者や助けてくれた人に金を要求されたときに金や物を渡すようになってきた。なんでだろう。旅を長く続けていると社会とかけ離れた生活になる。その時間社会にとって必要な人間でないことは間違いない。誰かのために、なにかを、なんでもいいからした…

バイク国境越え

この町の人はみんなきちんと挨拶してくれて気持ちがいい。宿の兄ちゃんがタウンまで行きタクシーを確認しにいってくれた。そして今日はタクシーでないとの事。「アフタートゥモロー」と言っていたのでもしかしたら明後日なのかもしれなかった。しかしそれも…

シエラレオネ飯を紹介

最貧国の一つといわれているシエラレオネで人々がどんなものを食べているのか紹介します。 焼肉 牛、ヤギ、羊、鶏などを主に、内臓なんかも食べるんですけど、本当に美味しい!調理はいたってシンプルで、炭火で焼いて塩や香辛料で味付けするだけ、それだけ…

奴隷海岸

とにかくすごいの一言だった。俺はガーナのかつて奴隷貿易が行われていたケープコーストにいた。そこにはかつて奴隷を売買していた人間達により作られた城がそのままの形で残されている。 ダンジョンと呼ばれる奴隷を売りさばくまで保管するための部屋は男性…

トロント

カリビアンがラーメンをすすりインド人がイタリアンジェラートをかじり韓国人がアメリカ人顔負けの量のスターバックスコーヒーを胃袋に流し込みエチオピアンがフレンチワインを舐める、トロントはそんな町だ。 俺の住んでいる地域は特に複雑なようでひとつ角…

70億の世界

俺はアクラの空港でリベリア行きの飛行機を待っていたところだった。 飛行機は2時間遅れた。こんなことは平常心で受け入れられるようになっている。 待っている間、牧師だというナイジェリア人のクリスチャンに話しかけられた。 「なぜ宗教持たないんだ?神…

5メートルってどのくらい?

俺はかつて奴隷海岸であったケープコーストのバーで酒を一人で飲んでいた。 この町の連中は海岸を歩いているだけで「出てけ!」とわめき散らしてくるやつがいる。そんなとき俺は「海はみんなのもんだ!」と小学生のように応戦していた。写真撮るなと怒ってく…

ルワンダ航空

ケニアのナイロビからコンゴ共和国へ向かうときの話。 コンゴ民主共和国のビザはタンザニアで取得を試みたが、今は他国で取得できないようになっているとのことだった。この旅最大の冒険と考えていた国だけに残念だったが、諦めもついた。 コンゴ民主共和国…

出発

洞窟を発見するという当初の目的が達成されたので、ティヌリールを出ることを決意した。出発の朝、皆に挨拶をした。宿泊費と食費を自分で全て計算し、ハミッドに渡した。金額が間違ってるとかまだ言われるんじゃないかと心配していたが、彼は文句を言うどこ…

好奇心とリスク

ティヌリールの近くにはチュトラダニという美しい谷がある。ティヌリールからほんの乗り合いタクシーで20分のところだ。ある日ひとりでチュトラダニを訪れた。山で洞窟にすむ人々にはチュトラダニからいけるという情報も入手していたので、その確認も兼ねて…

飯と家計

昼飯を一緒にいただくことにした。ハミッドが金額をとうとう言ってきたからだ。1食30ディルハム。悪い金額ではない。サラダとタジンとパン。パンはアルームと呼ばれ1日3食に必ずついてくる。残念ながらライスは一切食べないのでいつもパンだった。てっきり…

アラブの絆

マブルック家の近くには高校があり、学校のそばをよくらぶらしていた。フレンドリーで話しかけてくるやつが多い。また、ちょっかいを出してくる輩も多い。センターのほうに向かって歩いていたら、途中子供たちがいて、かすれた声で何か言ってくる。可愛らし…

金、金、金

町に連れて行ってもらった。みんながセンターと呼ぶその場所は文字通り町の中心地だ。小さなマーケットがある。連れて行ってくれたのは四男のハミッドと三男のジャミル。彼らは基本的に時間をもてあましているようだ。町には友達だらけで、立ち止まりあいさ…

マブルック一家

お世話になっていたのはベルベル族のマブルック一家だ。家族構成ははパパ(63歳)、ママ、そして男6人と女5人の兄弟。長男は旅行中で不在で、長女は嫁いでいてこの家には住んでいない。次男はいつも家にいない。三男のジャミル(35歳)は多少英語が話せて、…

ティヌリール、到着

マラケシュは1日で出た。観光地のアラブ人ほどやっかいなものはないからだ。行き先も決めず逃げるようにバスターミナルへ向かった。東に位置する砂漠の町エルフードに行こうとは考えていたので、途中の町ティヌリールまでのチケットをとりあえず購入した。ち…

ローマ

イランで知り合ったイタリア人の家にローマではお世話になっていた。イランで会って以来フェイスブックを通じて連絡を取り合っていた。ローマに来る際には是非訪ねろと言ってくれていたのだ。 名前はピノ。HIV感染者のカウンセリングをおこなっている40歳の…

ライアンエアー

イギリス出国の際利用したのがライアンエアー。アイルランドの格安航空会社で国際旅客数としては世界最大の航空会社だ。ロンドン〜パリが10ユーロで利用できたりする。今回ロンドン〜ヴェネチアはわずか40ユーロ。イギリスのスタンステッド空港がハブ空港の…

サンカルロス大学

セブの大学に1学期だけSpecial Studentとして通っていた。サンカルロス大学。アジアでも1,2を争う古い歴史をもつ大学。授業のレベル、生徒のレベルも高い。 入学はいたって簡単。1学期だけなら試験を受ける必要もない。俺は大学に直接履修要綱をもらいに…