時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

カイロでの日々



エジプトのカイロに1週間ほど滞在していた。普段はあまり泊まらないのだがそのときは旅の疲れが溜まっているとのこともあって日本宿に宿泊していた。名前はサクラゲストハウス。デモで人がしょっちゅう集まるあのタハリール広場のすぐそばの宿。さすがに治安悪かったため宿泊客はほとんどいなくてアラビア文化について研究している大学院生の女性とアラビア語を勉強してるっていう男性と俺の3人だけ。経営者のエジプト人エザットさんは大変だといつも愚痴をこぼしていた。

そこでの生活はいたってシンプル。8時に起床そしてまずはシャワーを浴びる。朝食は宿のおばちゃんが作ってくれる。といってもエイシといわれるエジプトのパンにジャムとチーズ、それにチャイがつくくらいだ。そしてエザットさんはいつも美味しそうな豪華な朝食を食べていた。その後エザットさんとテラスで話なんかしたりして午前が過ぎていく感じ。午後はタハリール広場へ行きデモを見に行ったり、話を聞きに行ったり、昼食にエジプトファーストフードのコシャリを食べたりしてすごす。夕方には宿に戻りエザットさんや宿の人とテレビなんか見ながら夕飯食べたりしていた。

久しぶりにこういう生活をした。そのゲストハウス自体ほとんんど家みたいなつくりだったのでリビングにはソファがありテレビがありとくつろげる空間になっていた。エザットさんはサッカー好きだったのでいつもサッカーを見ていたが、それ以外のときはアルジャジーラというカタールの衛星テレビ局のニュースを見ていた。アラブ系のテレビ局でアラブ圏ならどこでも見ることができそうだ。パレスチナにいるときも見ることが出来た。

アルジャジーラは自らを「公平で政治的圧力を受けない中東で唯一の報道機関である」と謳っている。アフガニスタン国内から戦争実況を中継したりもしていたらしい。そんなこともあってかアメリカではチャンネル与えるケーブル・衛生局はほとんどないんだとか。とにかく平気で死体の映像や戦争のリアルな映像が流れる。あまりの映像の過激さに思わず釘付けになっていた。日本でもこんな映像流してほしいなと思ったが、子供の教育考えるとどうなんだろうか?

ここカイロでも革命時には暴徒化した市民が火炎瓶やら投石やら略奪やらまあ北斗の拳の世界だったと、日本人留学生が言っていた。断言できるがどんなに政治が汚れていても日本ではそんなことは起こらない。主に流れていたのはシリアでのデモ隊と軍による鎮圧の影像など。

エザットさんの話をまとめると以下のようになる。とにかくシリアとエジプトの大きな違いは軍隊。シリアの軍隊はやりたい放題市民に銃をむけるがエジプト軍は常識があるとのこと。エジプトはほかのアラブ諸国と違うのは軍隊がきちんと人々のために働いているということ。デモ始まりそのときは警察が人々に対して鎮圧した。催涙ガスなど使用した。政府は軍隊も鎮圧に加わるように言うが断り軍隊は途中から政府にまかされコントロールするようになった。警察はみんな嫌っているが軍隊は信頼されている。警察は人々ではなく、政府守ったから。長年独裁政治が行われてきたが警察は人々が選挙にいけないように道路封鎖したりしていた。大統領は警察をそのように使っていた。警察は態度悪く働かない。タバコふかし、話しているだけ。でも治安のためには警察必要。軍隊が今教育している。警察給料700ポンド(8000円)。警察の中には制服脱ぎでもに加わったのもいた。エジプトでは警察は一番力持っていた。軍は法律とコーランにより国外でのみ活動可能。重火器の使用は認められていない。軍隊は教えには背かなかった。いまは警察は力弱まり軍隊が教育している。高校後は2年、大学後は1年間の徴兵がある。そしてその証がエジプトでいきていくには大変重要、必要になる。シリアやリビアは軍が政府に加担してしまい銃を使用したから人々がたくさん死んだ。シリアは毎日のようにでもあり、軍が鎮圧している。テレビでは毎日のように流れていた。だが教えに反しているとして軍を離れてでもに参加するシリアの軍人がいるとニュースでやっていた。イエメンでは半分が離軍じているとのこと。サウジでは革命恐れ政府が国民に金撒いたりした。軍がどちらにつくかで大きく変わる。軍は独立した小さな国であり、国が暴走したときに抑止力となる存在でなければならない。エジプト軍隊はフェイスブックで情報公開している。

アルジャジーラをみながらエザットさんの解説を聞かせてもらっていた。なんかひさしぶりにリビングでまったりテレビなんか見て落ち着ける生活が出来た。エジプトの現状とはかけ離れたゆったりとした時間を過ごしていた。カイロを出る日大きなデモがあり大渋滞。あやうくダハブ行きのバスに乗り遅れそうになった。

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