時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

ビビアン一家



セブで大学に通っているときビビアン一家にお世話になっていたが、彼らは俺を家族同然に扱ってくれた。

以前通っていたセブの語学学校Cpilsで知り合った韓国人の友達にアパートを紹介された。部屋は6畳ほどでテレビ、エアコン、ベッド、水シャワー、冷蔵庫、ミニキッチン付で1ヶ月15000円。日本では相当安いもんだがここセブではこれは高いほう。安いところであれば一月3000円くらいでも泊まれてしまう所はある。

靴を履いて入るという習慣だけは慣れなくて床にカーペットを敷いた。近くに安いスーパーがあったので自分で快適に過ごせるよう工夫を凝らした。なにしろ5ヶ月もここにいるのだから。「なにかあればいつでも声かけて」そう言っていつもビビアンの旦那のアントンが気にかけてくれた。

セブでの生活は大学、家庭教師、カトリック宣教師と課外授業、カフェで自習、そしてこの家だった。なんとも充実した5ヶ月だったが、ここの家族と過ごした時間は特にかけがえのないものとなった。

彼らはよく屋外でパーティーをやる。フィリピーノは何と言っても誕生日が大好きで、それも一家族7人が平均のセブでは毎週のように誕生日パーティーが行われるからである。そう、ここでは毎週のようにバーベキューパーティーが行われていた。人懐っこいセブワノだからそんな輪にもすぐに溶け込めるようになった。飲めや、食えや、歌えや、踊れやの大宴会。セブアノは音楽と踊りが大好き。楽しい雰囲気に誘われて自然と体が踊りだす。「ヨジロ!まだまだあるぞ!」そういっていつもお腹いっぱいセブワノ料理を食べさせてもらってた。彼らの調理法はいたってシンプル。豚、チキン、魚などを炭火で焼くだけ。それに酸っぱいソースをかけるだけ。素材もいいのでそんな調理法が一番合っているのだ。とにかくうまいの一言。

いつもごちそうになってばかりではと俺もしゃぶしゃぶやらすき焼きやら、巻き寿司まで日本の味を紹介した。みんな本当に美味しいと言っていつも残さず食べてくれた。しゃぶしゃぶだけで3回以上は作ったと思う。逆を言えばそれくらいもてなされたということ。

セブの風を浴びながら屋上のテラスでみんなで食べる料理、酒の美味しかったこと。筆舌に尽くしがたい。「ずっとこうやっててーな」何回エースに言ったことか。そのたび「いつでも遊びに来い」といつもエースは言ってくれた。

ビビアンの義弟であるポポイ夫婦の結婚式にも呼ばれた。さすが地主だけありシャングリラホテルでの豪華結婚式。日本でも見たこと無いような豪華料理が並んでいた。グラスをカンカンと鳴らしてキスを催促する習慣や結婚式のあと会場がダンスホールに変わりみんなで踊ったりと日本とまた違う面もありひとつ文化を知ることが出来た。

その翌日亡くなったビビアンのお父さんの墓参りへと同行させてもらった。帰り道小腹が好いたと言うことでレストランに入る。支払いの際、財布を用意していたら、ビビアンが俺を止めた「ここは私が払うよ。ヨジロはもう家族なんだから」その言葉に思わず目頭が熱くなった。

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