時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

サンカルロス大学



セブの大学に1学期だけSpecial Studentとして通っていた。サンカルロス大学。アジアでも1,2を争う古い歴史をもつ大学。授業のレベル、生徒のレベルも高い。

入学はいたって簡単。1学期だけなら試験を受ける必要もない。俺は大学に直接履修要綱をもらいに行き学部と科目を選び申請した。英語の勉強が第一目的だったため、文学部を選び、科目は英語発音クラス、討論クラス、エッセイクラスの3つにした。Special Studentの場合3つしか選べなかったからだ。週にして9時間。少ないようだが、予習、復習などやっていればちょうど良かった。費用はびっくりするくらい安く1科目4000円。つまり俺は12000円しか大学に払っていない。それ以外の費用はかからない。テキスト購入しなければならないが、たいした額ではない。

授業は当然すべて英語で進められる。それだけで俺には勉強になった。発音クラスは1年生に混ざり、討論クラスは3年生、エッセイクラスは4年生に混ざって授業に参加していた。1年生の英語レベルは俺のそれをはるかに上回るものだった。4年生ともなるともう本当にレベルが高い。大学に通う前はセブの語学学校に通っていたが、教える力を抜きにしたら語学学校の先生よりその大学の生徒のほうがうまいだろう。実際この学校の生徒たちは英語の先生のアルバイトをしている子が多かった。日本人のスカイプによる英語学習の先生をこの学校の生徒から採用しているという日系企業も存在する。俺も初めのうちは何人かにお金を払ってお願いしていた。1時間200円くらいで放課後マンツーマン授業が受けれるのはありがたかった。次第に友達が増えて家庭教師はプロの家庭教師のみになっていったが。

発音クラスでは先生の後に続いて発音したり、また歌を歌ったりと、なんとも懐かしいような気持ちにさせられる授業が多かった。学校にいるなあ、という感覚を味わえた。日本の大学と違うところは、とにかく先生よりも生徒が主役になるところだ。スピーチやら、グループワークで発表させられたりと、寝ている暇などない。このクラスはぎりぎり合格点をもらえた。

討論クラス。このクラスが一番大変だった。なにしろ討論しなければいけないからには、まず相手の言っていることを理解しなければいけない、その上でやっと自分の意見だ。グループに分けられ順番にあるテーマに基づいて交互に一人ひとりスピーチさせられ、そのスピーチに反論していくというもの。トピックがまた難しかったりして、まあ何回みんなの前で恥をかかされたことか。英語によるプレゼンも何回かさせられた。こちらもぎりぎり合格点をもらえた。

エッセイクラス。この授業が一番好きだった。毎週のごとく3ページのエッセイを書かされた。しかし先生はしっかりと添削してくれるので本当にためになった授業だ。俺の場合、間違えてるところが多いためまずはクラスメートに添削してもらってから、自分で直し先生に提出していた。何回も書き、直すを繰り返すことでだいぶ上達したと思う。最終試験は何十ページもの難しいエッセイを読んでそれに関するプレゼンをするというもの。読むだけで1週間かかってしまった。プレゼンは家庭教師の前で何回も練習した成果もあり思ったよりうまくできた。この授業では最終評価も他の生徒と変わらないほどにもらうことができた。

俺は家庭教師の一人が大学の教会でのミサを取り仕切るブラザーだったため教会の活動にも参加する機会が多かった。教会事務所でいつもたむろしては生徒なんかとおしゃべりしたり、また時には飯食ったり酒飲んだりして過ごしていた。昼飯なんかもよくご馳走になったり、ブラザーローレンには本当に感謝している。彼は休みの日には教会の活動しているところに俺を連れて行ってくれた。ゴミ集積所、ストリートチルドレン、老人介護、刑務所、各種イベント、数えたらきりがないくらい。彼のおかげでセブのいろんな面を見て知ることができ、また考えることができた。

英語は大学生活でだいぶ伸ばすことが出来た。高い授業料を語学学校に払わなくても勉強は可能だと思う。もちろん語学学校にはそのよさもあり甲乙付けがたいが。同じ境遇の人間がいないというのはつらいとこだったが、自分で動き回り、セブでの生活を確立していったところに学ぶところが多かったように思える。

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