時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

ルワンダ航空



ケニアのナイロビからコンゴ共和国へ向かうときの話。

コンゴ民主共和国のビザはタンザニアで取得を試みたが、今は他国で取得できないようになっているとのことだった。この旅最大の冒険と考えていた国だけに残念だったが、諦めもついた。

コンゴ民主共和国が駄目ならば、コンゴ共和国にしようと決めた。コンゴ共和国ならば空港でビザの取得が可能なのだ。コンゴ民主共和国を通らずに中央アフリカに入るにはその方法しかなかった。

ルワンダ航空を利用した。ナイロビからコンゴ共和国の首都ブラザビルまでは約3万円だ。ルワンダの首都キガリまでは約1時間15分のフライトだった。キガリで乗り換えなければならなかったのだ。ルワンダ航空の機内食は今までにないくらい美味しかった。そしてドリンクのおかわりを聞かれたのは、最近はないことだった。スチュワーデスも綺麗だ。

キガリに到着、そのとき時刻は夜の8時だった。

キガリからブラザビルまでのフライトは明日の朝8時だ、どこかカフェかなんかあれば仮眠でも取ろうかと考えていた。

トランジットです、そう空港職員に伝えると、係りが案内しに参りますのでしばらくここでお待ちください、と言われ待つことになった。しかし1時間しても誰も何も対応してくれないので催促した。

パスポートとチケットを見せると、しばらくして人のよさそうな男性職員が俺の方に近づいてきた。「お待たせして申し訳ありません、すぐにホテルにお連れします」「えっ、ホテルって?」「こちらです」「あの、ホテルって、ただなんですか?」「もちろんでございます。お客様を長時間空港にお待たせするわけにはいきませんので」

ここは本当にアフリカか?この対応のよさはどうした?アフリカでこんな扱い受けたことなどない。こういう扱いをされるとどうしても疑ってしまう癖がついてしまっている。人の行為を素直に受けられないのは旅のつらいところだ。「こいつなにたくらんでやがる?」そう反応するのがまあ基本だ。しかしその男の胸を何回見ても職員のIDカードがぶら下がっていた。

トランジットビザを申請。手続もてきぱき、無料であっさり取得できた。「ちょっとそこで待っててください、すぐに支度して参りますから」

仕事がちょうど終わったという女性職員がホテルまで同行してくれた。ルワンダは初めてでいらっしゃいますか?」「そうなんです、まさか街並みを見れるとは思ってませんでした、いいところですね」ルワンダの街並みは本当に綺麗で、道路の中央分離帯は植林されていて街灯も綺麗に途切れることなく並んでいた。「それではゆっくりお過ごしください」

「それでは翌朝5時に迎えに参りますので」ドライバーもそういって去っていった。

人間らしい、と言ったら大げさだが、ここ最近こんな扱いを人に受けたことがなかったので考えさせられた。ルワンダという国は知らないが、一歩ダウンタウンに紛れれば同じアフリカに違いないと思う。金持ちと貧乏人の違いは顕著だ。

ホテルは本当に綺麗なところだった。受付の対応もすばらしかった。ここにサインだけいただければ結構でございます、と無駄がない。聞くと1泊70ドルはする部屋らしい。食事はあちらのレストランでお召し上がりください、なんとディナーがついているというのだ。

レストランへ行きテラスの席に座った。庭がよく掃除されていて緑が綺麗でまたキャンドルが各テーブルに置かれていた。メニューから好きなものを1品なんでも選んでもいいという。本当になんでもいいんですか、そう聞くともちろんだという。「サーロインステーキをミディアムレアで」

ルワンダ航空のサービスには驚かされた。そうとう厳しく教育されている印象だ。しかし貧乏旅行者には本当にありがたい心と体の休まるサービスだった。この扱いを受けるためだけにこの飛行機にもう一度乗りたいくらいだ。

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