時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

バイク国境越え



この町の人はみんなきちんと挨拶してくれて気持ちがいい。宿の兄ちゃんがタウンまで行きタクシーを確認しにいってくれた。そして今日はタクシーでないとの事。「アフタートゥモロー」と言っていたのでもしかしたら明後日なのかもしれなかった。しかしそれも当てにならない。2日間待った挙句、まだだとも言われかねない。そもそも利用者が少なく、また利用者が集まらなければ出発しないのが相乗りタクシーなのだ。セネガルまでの国境は2箇所あったが、一般的に使われている国境付近の情勢がよくなく、仕方なくマイナーな方の道を選ばざるを得なかったのだ。週に1〜2回車が出てるかどうかくらいらしい。

タイミングよくいくのか?すると兄ちゃんがバイクタクシーなら可能だという。なんだか話がうまくできているなと今思うとそうなのだがこのときはそんなこと考えずにドライバーに会わせてくれとお願いした。そのバイクドライバーは10分という速さで宿にやってきた。金額は300000ギニアフラン(約3300円)だという、さすがに高い。

セネガルの国境の町Kedougouまで行ってくれるみたいだ。国境から何十キロも離れているらしい。つまり国境で下ろされてもそこからまた乗り物を探さなければいけないということだ、これは金額も納得。国境から町は限りなく離れているということだ。Kedougouまではここから120キロだという。しかも道は険しい。そんな道を往復してくれるのだから安いものだろう。約3300円なのだから。荷物を後ろにくくりつけて、水を確保し出発。

道はとんでもないことになっていた。はじめはダートのような道をひたすら、それもスピード出す出す、しかも中国製の125ccのおんぼろバイクで。こんなバイクでこの道をすっとばせるのはギニア人かプロのライダーくらいだろう。途中からはもう本当にひどい、歩いても困難なトレッキングコースのような道をバイクで進む。歩いた方が早いって言うくらいのスピードで進む。ほぼ下りの山を下る道だったのでエンジンを切りながらチャリンコの要領で下っていった。あまりにもひどく疲れるので途中何回か歩いた。こんな道バイクで走るもんじゃない。車ならなおさら無理だ。タクシーでは間違いなく無理、ランクルでなんとかいけるかというところだろう。ロデオ状態が永遠と続く。トレッキングツアーかなんかあってもおかしくないくらいの道と景色。バイクでなくて7日間くらいかけて歩きたいような道だ。ここをバイクで走るという発想はまず日本人では思いつかない。攻略に近い。

状況に相対して景色は「地球」という感じでとても綺麗だった。たまに近くの村にすんでいるだろう地元の人とすれ違う。当然観光客など皆無だ。国境越えにはいつもドラマがあって面白い。絶景を眺めながらバイクで山を下る。360度パノラマ、やはりバイクは最高だ。セネガルとの国境は途中、なんの情報もなく通り過ぎた、ドライバーがここだよ、といっていたが看板も何もなかった。2時間半くらいでセネガルのイミグレにたどり着いた。マンゴーを購入しかぶりつく。捨てた皮にはすぐにヤギがむらがる。よく出来ている。ここからセネガルの町までは2時間らしい。賄賂要求もなにもなしであっさり通過。その後はトレッキングコースからダートコースにもどりひたすら2時間。9時半に出発し、到着は午後3時だった。約5時間半のツーリング。

町の中央までドライバーに連れて行ってもらい別れた。しかしタフなドライバーだ。あの地獄の道を運転してケロっとしているのだから。17時からセネガルの首都ダカール行きのバスがあるとのことでチケットを購入して待つことに。9000セーファーだ。ドライバーはギニー帰るといって帰っていった。また同じ道を、彼は今度は登っていくのだ。

セネガル行きのバスが出発した。バスは夜中に止まっては人が各駅で降りていく。そのたびに起こされた。降りるたびに客がわめきちらし、そして助手がバスをたたくから寝れたもんじゃあない。ひどい環境だ。もうちょっと落ち着いてくれよアフリカ人。


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