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2017年の静岡県と東京都江戸川区の治安を比較してみた

地方に住む人からすると東京は治安が悪いというイメージがある。東京に引っ越す予定の静岡県に住む友人に東京の治安を聞かれたが、うまく回答できなかったので調べてみることにした。そこで、地方都市と東京に住むのではどれほど危険度が異なるのかを2017年の統計から考察してみた。静岡県と東京の中でも治安が悪い方である江戸川区の治安を比較した。実は比較してみると、大きな違いなどないということが見えてきた。

 

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1.犯罪発生率とは

そもそも治安とはなんだろうか。治安の指標としてよく用いられるのが犯罪発生率だ。ではこの犯罪発生率とはなんだろうか。それは、ある地域の犯罪件数をその地域の人口で割ったものとなる。つまり、ある地域の1年間の統計で、人口が1億人だとして、犯罪発生率が1%なら、その地域において1年間で100万件の犯罪が発生したということになる。犯罪発生率が1%なら、その地域に1年間住んで、100人に1人の割合で犯罪に遭遇するということだ。これが犯罪発生率。

 

2.犯罪件数とは 

犯罪件数とは刑法犯の認知件数のことだ。自動車死亡事故などは道路交通法に規定されるので、特別刑法となり刑法犯とは区別されている。犯罪件数において、日本の都道府県で取られている統計では、大きく分けて凶悪犯(殺人、強盗、放火、強制性交)、粗暴犯(暴行、傷害、脅迫、恐喝)、窃盗犯(侵入窃盗、非侵入窃盗)、その他(詐欺、器物破損など)となっている。警視庁のホームページを見てもそのように区別されている。

 

3.2017年の静岡県の犯罪件数と犯罪発生率

静岡県において、2017年の1年間で発生した犯罪の件数は20869件。内訳は凶悪犯が129件、粗暴犯が1821件、窃盗が14674件(うち自転車窃盗が3499件、万引きが2764件)、その他が4245件(うち器物損壊が2027件)だった。(静岡県警察本部ホームページ『市区町村別に見た平成29年の犯罪』より)

 

静岡県の人口は2017年10月1日の時点で367万3401人(静岡県ホームページ『静岡県年齢別人口推計 結果の概要Ⅰ』より)。よって静岡県の2017年の犯罪発生率はおよそ0.57%となる。特に「治安」という面からみて、個人の身体に大きな危害が加わるであろう凶悪犯と粗暴犯の合計が1950件。その凶悪犯と粗暴犯の犯罪発生率は0.053%となる。つまり静岡県に1年住んで、身体に大きな危害が加わる可能性のある犯罪に巻き込まれる確率は0.053%で、1887人に1人の計算にとなる。繰り返すが、これは1日の計算ではなく、1年住んで遭遇する確率だ。

 

4.2017年の東京都江戸川区の犯罪件数と犯罪発生率

江戸川区において、2017年の1年間で発生した犯罪の件数は5902件。内訳は凶悪犯が28件、粗暴犯が294件、窃盗が4347件(うち自転車窃盗が2387件、万引きが463件)、その他が1233件(うち詐欺が279件)だった。(警視庁ホームページ『区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数』より)

 

江戸川区の人口は2018年1月1日の時点で69万5366人。(江戸川区ホームページ『町丁目別世帯と人口・年齢別人口報告』より)。よって江戸川区の2017年の犯罪発生率はおよそ0.85%となる。やはり特に「治安」という面からみて、個人の身体に大きな危害が加わるであろう凶悪犯と粗暴犯の合計が322件。その凶悪犯と粗暴犯の犯罪発生率は0.046%となる。つまり江戸川区に1年住んで、身体に大きな危害が加わる可能性のある犯罪に巻き込まれる確率は0.046%で、2174人に1人の計算にとなる。やはり繰り返すが、これは1日の計算ではなく、1年住んで遭遇する確率だ。

 

5.統計から静岡県江戸川区を比較してみる

まず冒頭にも触れたが江戸川区は東京都でも治安の悪い区として知られている。根拠は以下の通りだ(江戸川区ホームページ『区内犯罪発生状況』より転載)。

 

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そして、静岡県江戸川区の犯罪件数と犯罪発生率を比較すると以下のようになる(参照:静岡県警察本部ホームページ『市区町村別に見た平成29年の犯罪』、警視庁ホームページ『区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数』)。

 

 犯罪件数比較

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犯罪発生率比較

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6.結論

静岡県の方が江戸川区に比べて犯罪発生率が低いのだが、粗暴犯の割合が江戸川区よりも高く、また窃盗の割合が江戸川区よりも低いことで、凶悪・粗暴の犯罪発生割合は江戸川区よりも高くなっていることが見て取れる。といっても違いは0.007%で、ほとんど差はないということが言える。つまり、「治安」という面から見れば、静岡県に住むのと、東京都江戸川区に住むのとでは、大きな違いはないということが言える。もちろん、治安というのはその人の行動時間、出没場所、容姿などにも左右されるが、地方の人は東京に出てくるのにそこまで神経質にならなくてもいいのではないだろうか。