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どんな情報に価値があるのかを考察する

情報が溢れる中で、ブログやSNSで発信することに価値はあるのか。発信する人は常に自問自答したいところだ。経験をベースに発信していかなければ、無駄な情報をさらにネット上に溢れさせることにもなりかねない。どこに価値があるのかを考察する。

 

 

まず

発信者が取るべき行動は自分の足で動き回り、リアルな経験に基づく情報を自分だけの感性で表現していくことだ。それで初めて情報に価値が生まれる。経験を含み、さらに客観的なデータに基づく考察が出来れば理想的だろう。そしてそれが情報の差別化に繋がり、溢れかえった情報の砂粒の上にひょっこりと顔を出すことを可能にする。

  

情報は世界中の砂粒の量を超えている

現代にどれほどの情報が存在しているか考えたことはあるだろうか。私は想像もできなかった。コミュニケーションディレクターの佐藤尚之さんの著書『ファンベース』(2018年2月23日初版発行)に、どれほどの情報が存在しているのかが分かりやすく載っていたので紹介したい。

 

2007年の時点でそれまでに書かれた書籍の情報量合計の約300万倍の情報が流れた。2011年にはその1921万倍の1.8ゼダバイトの情報が流れた。そして2020年には45ゼダバイトになると予測されている。1ZB(ゼダバイト)とは「世界中の砂浜の砂の数」と言われている。

出典:2018年筑摩書房 佐藤尚之『ファンベース』図11中の文章より

 

とんでもない量の情報が世の中に溢れているのだ。ちなみに半角数字の1文字が1バイトに相当するが、1ゼダバイトは10の約21乗分だ。そんな数字を聞かされてもピンと来ないので、やはり世界中の砂粒で例えてもらえると比較的イメージがしやすい。

 

なによりも驚かされたのが、2011年には世界中の砂粒の1.8倍だった情報量がたった9年後の2020年には45倍に跳ね上がるという予測がされていることだ。ただでさえとんでもない情報量が存在しているのに、その伸び率が物凄い勢いで加速している。

 

パソコンやスマホの普及やSNSなどツールの充実により、それまではメディアから情報を受けていただけの人々が情報発信者へと転じた。毎日莫大な情報を浴び、発信するということがまるで呼吸をするように行われている。

 

動画の量も増え続けている

先ほど砂粒で例えられた情報の量は、実は動画は含んでいない。テキストの情報のほかに、現代は動画の情報も溢れているので、無視するわけにはいかない。以下も『ファンベース』からの抜粋。 

ユーチューブの話だが、いまや世界中から1分間に300時間分の動画がアップされるという。

出典:2018年筑摩書房 佐藤尚之『ファンベース』より

a.co

 

1分間に300時間の動画が生産されている。ほとんどが見られることなく消えていくのが分かる。動画は編集時間が文字の比ではないだろうから、編集時間もいれるとアウトプットに注がれる情熱はすさまじい。

 

フォロワーやチャンネル登録数の多い情報発信者は、アクセス数を嫌でも意識するだろう。そうなると、大衆受けするようなネタを選んでしまいそうだが、これだけ情報があると、他の人が提供しそうなネタは絶対に避けた方がいいという事が分かる。あまりにも競争率が高すぎるからだ。

 

経験に基づいた情報を発信すべき

大衆向けにコンテンツを作って受けようと思っても、その恩益にあずかれるのはほんの一握りとなる。しかも売れている人間に憧れてネタを追いかけても、ほとんど多くの情報は人々の目に届かずに埋もれていくだろう。埋もれないためにはターゲットを絞り、自分にしか提供できないコンテンツを作っていかなければならない。すでにどこかにあるような情報を量産しても意味がないということは嫌でも分かるはずだ。

 

自分にしか提供できない情報とはどんな情報だろうか。それは経験に基づいたリアルな情報だ。

 

その情報を獲得するに至った経緯、その情報から感じた事、それは自分の経験がなければ書けないことだ。本やネットや動画からでは得られない臨場感を伴った情報となる。

 

自分で獲得した情報は誰よりも正確に書ける。たとえ短くまとめたとしてもその情報の温度は保たれるだろう。その辺に落ちている情報を拾ってきてこねくり回したものとは明らかに情報の価値が異なる。

 

また、同じ経験をしても受け手の感性が異なればそこから生まれる表現は変わってくる。他人にない感性を磨くことも「情報を処理する」ということに関して差別化するのに役立つと言えるだろう。

 

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