時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

トーゴからガーナへ陸路で入国した方法

トーゴからガーナへ陸路で入国した方法する。

以前、アフリカ大陸を横断していたが、トーゴからガーナへ入国する際にビザ取得でトラブルを起こした。そのときの話を紹介したい。

2012年の時のことなので状況は変わっているかもしれないが、基本的にアフリカがビザ取得に関してトラブルになりやすいということは変わらないだろう。誰かの参考になれば幸いだ。

 

トーゴ側の検問所にて

f:id:yojiro_s:20180915201605j:plain

 

トーゴのロメにあるガーナ大使館に行きガーナビザの申請をしたのだが却下されていた。居住者かトーゴでなにか活動していて、かつ住所がなければ無理だという職員の説明だった。そのとき大使館で一緒にいたトーゴでインターンをしているという大学生は取得できていた。

 

「アライバルで取得するのは絶対に無理だ」と出会ったフランス人の旅行者が言っていたのが、移動に極力飛行機を使いたくなかったということもあり、ガーナのボーダーへとりあえずバイクで向かった。

 

国境では、バイクから降りる前から人が集まってきて両替しろとうるさかった。噂には聞いていたがかなり面倒な国境だった。そこにいた英語のうまいモーリタニア人の男が私を案内するというのでお願いすることにした。

 

そのモーリタニア人の男は「ビザを持っていないので取得可能か確認した方がいい」と私にアドバイスした。するとその男は自らガーナまで入り、ガーナの国境職員を連れてきてくれた。気が利く仕事の出来る男だった。

そしてその職員が言うには値段は高いが取得できるという。その言葉を信じてトーゴ職員にスタンプを押してもらうことにした。「駄目な場合はここに戻って来い取り消してやるから」とトーゴ側の国境の職員は本当に親切だった。

 

ガーナ側の検問所にて 

モーリタニア人の男と国境へ向かった。国境の雰囲気は悪く、まともに相手にしてもらえないなと直感で分かった。

 

申請用紙を無言で指差された。記入して持っていくと、しばらく眺めた後に「ビザは?」と聞かれた。わざわざガーナの国境職員にトーゴ側まで来てもらい話をしておいたのに臆面もなくそんな質問をされた。トーゴに来た職員は見当たらなかった。

そして「ビザがなければお前は入国できない」と言われた。「ここで取れると聞いた」と言うと、「奥へいけ」と、ただぶっきらぼうに言われた。

 

奥へ行くとさらにいやな顔をした職員がふんぞり返っていた。机に足をあげ新聞を読んでいた。本当にそんな人間がいた。パスポートと申請用紙を渡す。「ビザは?」同じ質問は容赦なく繰り返され、何度も答えなければならなかった。「トーゴの大使館へ行け」と言われた。大使館では断られていたが「トーゴにある大使館の職員に聞いたらここでとれると言っていた」と私は言った(ガーナの大使館職員はボーダーで「トライしてみろ」などと言っていたのだ。「トライしてみろ」とはどういうことだ。同じ国の人間だろう)。

 

「なぜ入国したい?お前の職業はなんだ?」とそう聞かれたので、「ATMでお金を下ろしたい」と伝えた(ガーナならMasterが使えると情報があった。この時は本当に現金がなかった)。「そしてその後トーゴに戻ってくる」と付け加えた。

 

「ビザは150ドル、トランジットは20ドルだ」と職員。150ドルは高い。トランジットがいいというと、「トランジットだからお前はトーゴには戻ってこれないから駄目だ」などと言う。「それならばコートジボアールに向かいます」と私は言った。トランジットは48時間だった(ブルキナファソへ行く予定だったがそれでは時間足りないといわれかねなかったのだ)。

 

「ATMでお金を下ろした後にコートジボアールに向かいます」「いつだ?」「明後日です」「明後日?」明日というところを間違えて明後日と言ってしまった。慌てて明日と言いなおした。「俺はお前を信用しない」と言われてしまった。

 

それから他の入国者の相手をしたりいなくなったりしたりして、1時間ほど待たされた。人間は腐るほどいるのに、誰も私に声をかけなかった。完全に無視をされていた。やはり新聞をふんぞり返って読み始める。催促して機嫌を損ねられても困るのでひたすら自分から声かけずに待つことにした。

 

しばらくして、「おい、来い」と言われた。

「お前にはビザはやれない。お前は信用できない」

「お金がない。トランジットで入りATMでお金を下ろさせてくれ」

「駄目だ、俺はお前を通さない、トーゴに連れ戻す」と腕をひっぱられた。私は「本当に金がないんだ助けてくれ」と懇願した。

 

「こいつについていけ」そういってパスポートを私に渡した。ついにトランジットビザ取得の許可が下りた。奥の職員に金を支払った。その際、「喉が渇いた」などとその職員が言うので1ドルを渡した。ここまで頑張って台無しにされては困る。こんな賄賂で入れてくれるなら払う。その後、元の職員のところに戻りスタンプをもらえた。パスポートには手書きで48時間と書かれサインがしてあるだけだった。

 

トランジットビザだったので、48時間以内にブルキナファソかコートジボアールに抜けなければならなかったが、日程的に相当厳しいのでガーナの入国管理局でビザの延長を試みることにした。ビザはシングルを取り直すという形になり、150USドルを請求された。さらに延長完了するまでの期間の延長料金として40セディー(約2000円)を請求された。アライバルで初めから150USドル払っておけば、トランジットの20USドルと延長料金の40セディ―は払わずに済んでいた。

 

さらに、入国管理局で取り直すと、取得するのに2週間程かかると言われた。私は催促しまくり1週間でビザをなんとか発行してもらえたのだった。結局、せこいことをしようとして損をして、余計な手間をかけるという羽目になってしまったのだった。

 

こんな記事も書いてます  

www.mapp.jp

 

 

www.mapp.jp

 

 

www.mapp.jp