時間がくねくねしてなくてよかった

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【書評】『ユニクロ潜入一年』を読んで考えた

『ユニクロ潜入一年』を読んで考えたことを書く。

この本は記者がユニクロのアルバイトとしてユニクロに潜入して、一年自ら働いて書いたルポルタージュだ。自らの足で入り込み、これまでに磨いた取材力を発揮し、視座をきちんと持って自分の言葉で文章を書いている。潜入取材を学ぶにはもってこいの本だった。

 

人から丁寧に話を聞くというのは取材においてとても重要だ。しかし自らその世界に飛び込んで取材することには敵わない。

 

プログラミングを本気で副業にしようとその世界に飛び込んでみたが、毎日が面白い発見の続きとなっている。新しいこと、知らないことを学ぶことほど、人間の好奇心が掻き立てられることはない。材料が少ない状態から絞り出すような行為も、面白い考え方などを生み出すので有効なのだが、やはり新鮮な気持ちでワクワクしながら新しい世界に飛び込むことが一番記事を書くには良い環境なのかもしれない。

 

料理人や大工や自動車整備士などの仕事ならば、いかに同じ作業を正確にこなすかが求められるので、ひたすら腕を磨くだろう。しかし面白い文章は新しい風を入れ続けなければならない。そのように改めて感じた。一箇所に留まり続けて面白い文章は書けない。覗けるかぎりの世界をできるかぎり自分で経験して、その過程で感じたことなどを書いていく。

 

自分の人生、自分の時間を使って100%の1次情報だけで書く。行きたいところへ行き、自ら経験して感じたことを、自分独自の表現で書く。行動力、感性、表現力をフルに働かせて、初めて面白いものが書ける。動かない、自分で感じようとしない、型にはまった書き方、そんなもので面白いものが書けるはずがない。