時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

香港到着

成田から香港へ向かう香港エクスプレスUO651便は20時5分のほぼ定刻通りに出発した。食事を期待していたのだがどうやら最近はやりの格安航空会社だったのか食事は一切配られず、ドリンクすら付いていない航空券だった。片道で24200円の航空券。香港への旅行者が減っている今のタイミングだが、12月30日という時期ではこれくらいの金額はきっと妥当だろう。午後8時だったにも関わらず出発して程なくして電気が消えて眠りについた。


香港には現地時間で0時30分に到着。飛行機からバスに乗り込む際、生暖かい空気に包まれた。気温は21度と日本と比べてかなり暖かい。入国審査は簡単に終えられた。荷物もリュック一つで預けていないのですぐに出ることができた。空港内のATM(中国銀行)で500香港ドルを下ろす。手数料は一切かからずレートは1HK$=14.55円だった。2019年12月30日時点のみずほ銀行の両替レートでは1HKドル=16.50円であった。つまりかなり悪くないと思う。腹ペコだったので何か食べ物はないかと探すと豚骨ラーメン屋があったが、値段も1000円くらいする上あまり美味しそうでもなく、日本から出てきてすぐに日本食を食べるのもなんだか負けたような気がするのでやめておいた。


タクシーで予約していたホテルまで行こうと思っていたが、夜中だというのにどうやらバスが運行しているようだった。だいたい下調べというものを面倒臭がるのでよくこういう事態には遭遇する。それほど距離があるわけでもないが、香港は物価が高いので少しでも節約しようとバスに乗れないか近くにいた人に聞いてみた。すると近くまで行くバスはあるということなので、そのバス停まで行き待つ。バスがきて乗り込もうとしたのだが、現金を見せると首を横に振り「ダメだよ」といったような仕草をする。乗り込んでくる人に聞いてみても運悪く英語の通じない人ばかりで埒があかず諦めた。近くにいた若い男に現金は使えないのか聞いてみると「このカードは持っているか」と日本のPASMOのようなものを見せられた。当然持っていないと返事をすると「セブンイレブンに買いに行け」と教えてくれた。香港のバスは電子マネーしか受け付けていないのだった。デポジットやら初期入金額やら余計にお金がかかってしまいそうだし、疲れていて面倒臭かったのでバスは諦めてタクシーに乗ることにした。


タクシーに乗り込んですぐにUBERの存在を思い出した。タクシー内から空港の微弱なWIFIを拾いUBERを探してみると、やはり近くに待機している車がいて、目的地までは178香港ドルと出た。流石に香港だけありタクシーはきちんとメーターを使ってくれていて、私が乗り損ねたバスも追い越し手際よく今晩の宿「Winland 800 hotel」まで運んでくれた。ホテルは街の中心地の手前10キロほどに位置する「Tsing Yi」というエリアで辺りは高層ビルと道路だけの無機質な場所だった。メーターは180HKドルくらいだったが、深夜料金が加算されたのか何かのスイッチを押すと220HKドルまで上昇した。日本と違いアメリカなどのようにUBERの方がタクシーよりは安いようだ。


ホテルに到着してパスポートをフロントに提示。すると予約が取れていないなどと言う。そんなはずはないからきちんと調べなおしてくれとお願いするも本当に予約が取れていないようだった。代理店に自分で電話しろと言うので、仕方なくホテルのWifiを借りて代理店である「trip.com」の香港代理店までスカイプで電話をかけた。程なくしてネイティブではないが日本語を流暢に操る男が電話に出た。ホテルに確認すると言うのでしばらく待つことに。香港の電話番号を持っていないし日本の番号も使えないのでメールで連絡をくれと伝えておいた。


しばらく待つも連絡は来ない。ホテルの男に聞いても「お前の部屋はない」と言う。そんな言い方しなくてもいいじゃないかと思いながらも、もしかしたらと思って聞いてみると「今日は部屋は全て埋まっている」という返事だった。すぐにtrip.comに電話をかけて同じ男に繋いでもらった。するとやはり部屋は全て埋まってしまっているという。なぜこういう事態が起きたのかもわからないという。近くのホテルを探してみたが、trip.comから予約できるホテルは全て埋まってしまっているということだった。宿代100HKドルと賠償金として280HKドルをさらに支払うということだった。仕方なく承諾して電話を切った。時刻はすでに午前三時を回っていて、ネットからホテルを予約できるのはその日の夜からとなっていた。やはりホテルのWIFIを借りてスカイプで近隣のホテルを片っ端から当たるも、trip.comの男が言っていたように混雑しているようで空きの部屋は見つからない。仕方がないのでダウンタウンの方の宿を当たることにした。10件ほど電話をかけてみたが、安い宿は全く電話に出ず、高い宿はやはり高くて最低でも600HKドルはするという。チェックアウトは遅くても11時なので、たったの6時間程度で払える金額ではない。trip.comに電話して事情を説明し、賠償金の額をあげてくれないかと頼んだ。しかし今すぐには回答できないという。腹は減るし眠いして考えるのも面倒くさくなってきたので、とりあえず飯でも食いに言ってから考えることにした。


ホテルのフロントの兄ちゃんに今の時間で飯を食えるところはないかと聞くと、マクドナルドしかないという。香港は24時間営業の店は少ないと説明された。仕方がないのでUBERを呼びマクドナルドへ行こうとアプリを操作していると、そのにいちゃんが他に店はないかタクシーの運転手に聞いてくれるという。ホテルの外にいた運転手によると近くでやっている店がいくつかあるとの回答を得た。タクシーに乗り込みお願いすると朝食か晩飯かと聞かれたので晩飯と答えた。気が利くドライバーで少しイライラが収まった。15分ほどでレストランまで運んでくれた。もうとにかく酒でも飲んで気持ちよくなってしまいたかったので早速ビールを注文。メニューをみるとご飯ものがあったので注文するもどうやらこの時間ではやっていないようで、ヌードルを食うかのようなことをおっちゃんがいうので承諾した。すぐにビールがきて飲んで待っているとおっちゃんはトーストを運んできた。頼んでないよというと、いやお前のだみたいなことを言う。メニューには複数の料理が一緒になったセットのような書かれ方をしていて、そのセットの一部のようなことを指をさしながら説明してくる。いくら時間帯が深夜の4時だからと言ってヌードルとトーストがセットになっているはずはないだろうと思いながらも、トーストの脇に添えられたスクランブルエッグを食べていると本当にヌードルが運ばれてきた。トーストはみるからに美味しくなさそうで全然食欲をそそられないし、ヌードルもインスタントヌードルに牛肉が乗っているというヘンテコなものだった。もうどうでもいいやという気持ちでビールを胃袋に流し込んでいた。つづく

 

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とりあえずビールを胃に流し込む

 

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香港一発目の食事はトーストとインスタントヌードル(食べかけですみません)