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重慶の火鍋レストランを紹介

重慶の火鍋レストランを紹介する。

重慶といえば火鍋が有名である。中国でも重慶がダントツで火鍋の消費量が多いようだ。街は火鍋を食わせる店であふれている。というかほとんどの飲食店が火鍋屋と言っても言い過ぎではない。

 重慶の火鍋レストラン一軒目

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旅の途中、私は懐化から重慶にたどり着いた。

重慶ではFangorn Hostelという雑居ビルの三階にあるホステルに泊まっていたが、そこの受付の兄ちゃんのオススメでその雑居ビルの二階にある火鍋屋に早速訪れた。

 

夕方の6時だったが、店はすでに半分くらい埋まっていて人々が火鍋を囲んでいた。正方形のテーブルの中央には火鍋を乗せるための円形の空洞ができていて、中はコンロになっていた。

席につくとすぐに真っ赤なスープが張られた鍋が登場。大量の唐辛子と山椒で表面はほぼ覆われていた。見るからに辛そうだ。円形の鍋は9等分に仕切られていて具材が分けられるようになっている。

 

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平たい鉄鍋で味わい深い

真っ赤なスープがボコボコ沸騰して見ているだけで汗が噴き出てきそうだ

 

重慶の火鍋レストランの注文の仕方

店員が具材が書かれたオーダー表を持ってきた。オーダー表にチェックを入れて注文するシステムがどうやら主流のようである。

当然中国語で書かれているが、「羊」「鴨」と言った文字などもあり多少は想像がつくものの、ほとんとおおよそは得体の知れない具材だ。

もちろん古代人が現代文明に突然遭遇したごとく予備知識はゼロで着席である。グーグル翻訳の画像翻訳を試してみたがうまくいかない。仕方がないので店員にオススメを適当に見繕ってくれと頼んだ。

この店のシステムは鍋のスープは料金に含まれてなく、具材を最低100元(約1,500円)注文しなければならないといったものだった。

 

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オーダー表にチェックをつけて具材を注文する

 

重慶の火鍋レストランで味わう

まずはタレが到着。舐めてみるとごま油100%であった。本場の火鍋はごま油につけて食べるようである。これで辛さを緩和させるようだ。そのごま油を見てよほど辛いのだと覚悟する。ビールも到着し準備完了。そして具材が続々と運ばれてきた。

 

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タレはごま油100%


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ビールは10元


どれも内臓ばかり。火鍋はどうやら労働者向けの貧乏料理がルーツらしく、本場の火鍋では内臓を中心に食べられているようである。

どの内臓もつやつやと綺麗だったが、重慶には火鍋屋が大量にあり内臓を消費する回転が早いため、常に鮮度の良い内臓の提供が可能になっているようだ。

鮮度の良い内臓を辛いスープにくぐらせて食べるのが本場のスタイル。どれもクニュクニュコリコリした食感で美味しかったが、特にガチョウの腸が絶品であった。これは確実に食べた方が良い。生でも食べたくなるくらい綺麗。

これだけ種類豊富で新鮮な内臓を安く美味しく食べれる場所は世界でもなかなか無いであろう。

 

重慶の火鍋レストランの食材おすすめ

自分の完全な好みだが食材は★で評価した。

 

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鹅肠(アーチャン)

ガチョウの腸

見るからに新鮮。コリコリクニュクニュした食感。28元

★★★


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腰片(ヤオピェン)

豚の腎臓

これも定番らしい

コリコリとした食感で旨い

20元

★★


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精品鮮毛肚

牛の胃袋

大定番らしくこれがないと始まらないとか

ペラペラしてる

48元

 

重慶の火鍋レストランは調味料が豊富

タレには塩、うま味調味料、オイスターソースなどを加えて食べたりもする。また、パクチー、ネギ、刻みニンニクをこれでもかとそのタレに放り込んで食べる。

私が行った店ではこれらの調味料や薬味がセルフサービスで取り放題となっていた。漬物などもおいてある。店員が豪快に私のタレに薬味を放り込んでくる。

中国人は店員や客に関わらず私がよくわからずにうだうだとやっていると、次から次へといろんな人が来て世話をしてくれた。彼らにしてみれば食べ慣れたソウルフードで、きっと見ていられなかったのだろう。もたもたしているので、写真を撮り終える前から鍋に具材を放り込もうとしてくる始末なので、慌てて止めるのに大変だった。

 

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薬味などはセルフサービス


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二郎を想起させる大量の刻みニンニクにテンションが上がる


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パクチーもかけ放題だ


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刻みネギも乗せ放題


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オイスターソース


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唐辛子


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旨味調味料


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ごま油も追加できる

 

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漬物


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黒酢


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調味料や薬味だけで皿がいくつも必要


タレはだんだん辛いスープの比率が高くなってくるので途中でごま油だけのタレに変えたほうがいいだろう。

また、野菜もたくさんの種類があるが、あまりスープが絡まりやすいものは避けたほうがいいかも知れない。

私は定番のものをお願いしたらエノキとモヤシがチョイスされたが、どちらもスープをたくさんタレ皿に運んでくる野菜なのですぐにタレが辛くなってしまった。

また、具をスープから取り出す際は、謝って唐辛子や山椒を引っ掛けて食べてしまわないように注意したいところだ。

私の経験では唐辛子は赤くて大きくて目立つのでうっかり食べてしまう心配は少ないが、山椒は具材にひっそりとくっついてきて、知らない間に食べてしまい舌がバカになるという思いを何度もした。注意されたし。

 

重慶に火鍋レストランは野菜も美味い

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エノキ6元

モヤシ4元

 

重慶の火鍋レストラン一軒目は大当たり

私がチョイスした店はどうやらあたりだったようで、しばらくすると客がさらに増えて稼働率80%くらいであった。どの店でも言える法則だと思っているが、稼働率は7〜8割くらいの店が当たりだ。

 

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火鍋を囲む人達で溢れていた

 

重慶の火鍋レストラン一軒目を再び訪れる

病みつきになり翌日も訪れることに。昨日と違うものでのオススメと伝えてまた店に任せた。

 

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店の親切なおばちゃん


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重慶の火鍋レストラン二日目の具材

やはり星で評価した。


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虾滑

海老のすり身

海老しんじょうのよう。旨くて当たり前

25元

★★


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梅林牛餐肉

牛のソーセージ

15元


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貢菜

不明

コリコリした食感が良い

10元

★★


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鮮牛黄喉(ファンホウ)

牛の喉笛

固いだけ

30元


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肥牛

牛のバラ

普通にバラ肉

15元


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鮮牙梗

不明

固いだけ

20元


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鮮魚肚

魚の胃袋

山椒が入り込む

そこそこ旨味はあった

15元


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荷心

レンコン

5元

 

重慶の火鍋レストラン二軒目に突入

火鍋は最高だ。やはり中毒性が高いのだろうか。気がつけば火鍋三度目の訪問をしていた。三度目はいつもと違う店にトライしてみた。

今度の店はスープの料金が決まっているスタイルだった。店によって料金形態は異なるようである。しかしオーダー表にチェックするのは同じであった。

呼び込みしている店で「さあさあ」と言った感じで入った少し高級そうな店だったので、観光客向けかなとあまり期待していなかったのだが、ここも前回の店と同じように新鮮な内臓を提供する店であたりだった。

 

重慶の火鍋レストラン二軒目も美味い 

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解放碑の近くの店

 

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やはりこのスタイルが定番のよう

値段と、煮込む時間も書いてあり親切


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この店は醤油ダレやゴマダレもあった

 

重慶の火鍋レストラン二軒目の食材を評価する

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この店ではスープもメニューにありオーダーする仕組みだ。観光客向けだからか辛くないスープがある二色のやつも選べたが、やはり辛いスープ一択である

49元


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鮮鴨血

鴨の血を固めたもの

見た目は抵抗あるかもしれないが、茹でると濃厚な旨味がある

10元

★★


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脳花

豚の脳味噌

これもやはり見た目で食べない人が多いかもしれないが、茹でてしまえば全然気にならない。トラフグの白子並みに濃厚で旨い。まさに珍味

12元

★★★


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毛肚と鹅肠のセット

やはり観光客向けなのか新鮮

先に訪れた店と変わらず旨い

29元

★★


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豚の唐揚げ

普通に旨い

揚げたてをスープに軽くくぐらせて食べる

18元

★★


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この店はごま油が初めからついてなかったので注文

鮮度が大切なのか小さな容器に入ってる使い切り


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上品なごま油だった

 

重慶の火鍋レストランは現地で食べるべき

火鍋は辛い物、刺激的な食べ物が好きな人にはたまらない食べ物だと思う。ジロリアンなどはハマるのではないかと思う。旨味のある内臓を辛いスープで煮込み、これでもかと刻みニンニクやパクチーを入れたごま油で食べる。大量の汗をかきながらビールもグイグイ進む。食べ終えた後には元気がみなぎっているのだ。火鍋を食べるだけでも重慶には来る価値があるだろう。現在は成田から往復25,000円で来れる時代である。行きは6時間、帰りは4時間である。

 

重慶は火鍋屋だらけで、どこで食べても旨そうだ。やはり火鍋屋が多いから競争も高いだろうし、内臓の消費が激しく新鮮な内臓ばかりなのかも知れない。ハズレを引くほうが難しいのかも。是非お試しあれ。

 

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街は火鍋屋だらけだ