時間がくねくねしてなくてよかった

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シャドーイングがなぜリスニングに良いか考えてみた

 

TOEICのリスニングをテキストを買ってきて模擬試験で受けたら430だった。あまりTOEICはやったことはないが、おそらくこれまでで一番良いスコアだと思う。

 

あることを心がけただけでリスニング力がぐんと伸びたので、それは何かを書き出してみるのでシェアしたい。

 

まず、リスニングは大きく2つに分けることができる。音を聞き取る作業と意味を理解する作業だ。リスニングで大切なのは、まずこのように段階が分かれていると認識することだと思う。自分がどこでつまづいているのか知らないことには対処できないからだ。実は音は聞き取れてるけど意味が理解できていないという人は多いのではないかと思う。音は聞こえてるけど、頭の中で意味の処理が追いついていない可能性が高い。

 

音を聞き取れるとは、自分で真似して言えるということだ。音声を聞いてシャドーイングできればそれはきっと音を聞き取れている証拠だと言えるだろう。どんな音を出しているのか脳が理解しなければ口で真似ることはできない。

 

だからまずは音を聞き取るということが大前提で、それにはネイティブの発音をはじめは英文を見ながら、見ないでもわかるようになったらなしで繰り返しシャドーイングするといいだろう。そうすることで音が聞こえるようになり、それでようやくリスニングの第一関門が突破できたと言っていい。

 

そして第二関門は意味を理解することだ。意味を理解するにはどうしたらいいかといえばそれはリーディングに尽きると思う。読んでも理解できないものを聞いて理解できるはずがないからだ。だからまずは多くの文章を戻らず素早く読んで理解できるようにしなければならない。

 

リスニングの試験は一発本番だが、仕事で英語を使う場合も何度も聞きなおすことはできないのでほぼ一発本番のようなものだと言っていいだろう。聞かなきゃと集中するけど気が散ったり頭に入ってこない人は結構いると思う。私も肝心な時に気がどこかへ言ってしまうような人間なので苦労しているのだが、集中するのにもやはりシャドーイングが有効だということに気がついた。

 

今回、TOEICの模擬試験は図書館でやってみたのだが、実際の試験会場よりも雑音があるし気が散る要素が多い中、自分の中ではよく集中できて良いスコアを出すことができた。今回初めて一発本番でリスニングの模擬試験を受ける際に音声を頭の中でシャドーイングしてみた。つまり音声を追いかけて頭の中で繰り返してみた。

 

シャドーイングの良いところに2つ気が付いた。1つは繰り返さないといけないからきちんと聞こうと脳が集中するということ。これで音をきちんと捉えることができる。2つめは頭の中で繰り返すことで意味を記憶しやすくなるということだ。音声を聞いていて、一度聞いただけでは少し前に聞いた内容を忘れてしまうことがよくある。それが頭の中で繰り返すことにより、つまり素早く2度脳みそに聞かせることにより意味を記憶しやすくなる。ちなみにだがTOIECのリスニングは英検よりも意味を記憶する必要があるだろう。

 

シャドーイングは練習中はもちろんだが、一発本番の時にも役に立つ非常に有効な方法だと思う。シャドーイングを始めてからリスニングスキルが伸びた実感がすごくある。

 

リスニングに伸び悩んでいる人は、英文の速読とシャドーイングに集中してみるといいかもしれない。リーディング力はもちろん伸びるし、スピーキング力も伸びると思う。TOEICのリーディング問題は難解な文章はほぼなく多読させる形となっているが非常に実戦向きだと思う。ほどほどのボキャブラリーがあり相手の言っていることが理解できるのが実用的なビジネス英語だ。

 

また、同時通訳者のように超人的なリアルタイムの変換作業にはどうやら人間の脳内で面白い活動が行われているようである。一瞬で意味の通じる日本語にするためには、英単語を概念で捉えて、つまりぼんやりとした柔らかい形で捉えておくことで日本語にする時にすぐさま形を変換させて通訳することができる。英単語の意味をイコールでつまり「have」であれば「持つ」という風にだけ覚えていても変換作業に時間がかかってしまう。「have」は「自分が他の何かと一緒にある」というような概念なので例えば「I have a pen」というような場合には「持つ」でもすぐに変換できるかもしれないが「I have trouble」のような場合だと変換スピードに差が出るだろう。単語は単語帳で必死にイコールで覚えるよりもやはり文脈の中で大枠の概念を捉えながら覚えていくほうが確実に良いと言える。日本語でも例えば「失望」の類義語には「失意」や「絶望」などが出てくると思うが、それぞれ分かれているのだから本来であればセットで全てイコールでつないでおけるものではなく、それぞれ使い分けがあるはずである。皮肉という言葉を知らない子供にほかの言葉で説明するよりも皮肉が使われている文章をいつくか読ませる方が良い。その方が言葉の意味をより正確に捉えることができるし言葉の習得という観点から見ても自然な覚え方だと言えるだろう。すこし話が飛躍してしまったが、逐次通訳・同時通訳を行う際に人間の脳内でどのような処理が行われているかということとかに関して非常に興味があるので今度なんか書けたらいいと思う。