時間がくねくねしてなくてよかった

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宝塚音楽学校について

 

Yahoo!ニュースを見ていたら宝塚の入学式のニュースが飛び込んできた

 

思わずクリックし、記事に載せられていた写真を見てみる。日本の近代文化をこのような少女たちが受け継いでいることにうっかり感動を覚えてしまったのかもしれない

 

その写真の中では、日の丸が掲揚された体育館のような場所で、同じ服装、同じ髪型をした少女たちが同じ表情をして笑っていた

 

一見すると北朝鮮のような気味の悪さも覚えるが、なんてキラキラした希望に満ち溢れた表情だろうと思った

 

そこは世界のどこにも存在しない特別な空間であることは間違いないだろう

 

間違いなく過酷であり、間違いなく規則も厳しくハードな毎日が待っているのだろうと思う

 

制約が多ければ多いほど、その中で生きている人間が光り輝くのではないか

 

宝塚音楽学校の記事を見てそんなことを思った。そこでの二年間は彼女たちの人生にとって間違いなく特別な期間になるだろうし、決して他で替えのきくものでない尊さがある。自由という果実など霞んでしまうほどの気高さがある。厳しい訓練を経て、途轍もない倍率を勝ち抜いて、スターになるためのさらなる厳しく制約の多い状況に笑顔で飛び込んでいく。人間が生きる中で最も美しくいられるわずかな瞬間、そのタイミングに自由などない環境に飛び込んでこそ、圧倒的な生を感じることができるのかもしれないし、その期間に醸成されたものに人は感動を覚えるのかもしれない。