時間がくねくねしてなくてよかった

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生徒の読書感想文を手伝った感想

 

今日は読書感想文が書けないという中2の生徒が自習に来たので見てあげた

 

先生からの指示を配布されたプリントで確認すると、序論、本論、結論の三部構成で書くように指示があり、序論はその本を読もうと思った理由を書くこと、本論は本の内容と自分の経験をつなげて感想を書くこと、結論は本を読んで得たことをこれからどう活かしていくかを書くこと、という説明が書かれていた。上から言うわけではないが、良い指示だと思った

 

どうしていいかまごまごしている生徒にインタビューを開始(新聞記者をやっていたのでインタビューは一応得意としている)

 

序論、本論、結論ごとに丁寧に質問をしていき生徒に話をさせて、同時進行でタイピングをしていく

 

15分くらいかけてインタビューし、30分ほどかけて編集・校正を行い、ワードを原稿用紙のフォーマットに変換し、その生徒に見せてあげた

 

まさかこんな短時間で原稿用紙5枚の読書感想文が目の前に登場するとは夢にも思っていなかったのだろう、面白いくらいに目を丸くして「えっ!」というリアクションをしてくれた

 

「君が全て自分の口から答えた内容をまとめただけだよ」なぞと伝え、「読書感想文は自分自身に良質な問いをして自ら回答していくことで作成できるのだよ」などとさらに偉そうに伝えた

 

しかし振り返ってみれば、やはりその良質な質問というのが難しいのであり、生徒にはなかなか真似できないものであると感じる。自分の脳みその中に無意識に蓄積された思考は中学生でも誰でもそれなりにあるのだが、それを深いところから自ら掘り起こすのはそんなに簡単ではないだろう。自分への問答を日頃から繰り返している人間でなければ自分自身への的確な問いというのは生み出せない。自分自身への問いかけこそ、読書感想文や文章を書く難しさであり、クオリティに影響する部分であるだろう