時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

今日の英文vol.1

最近、再び英語の勉強を始めたのだが、何か良い継続する方法はないかと考えて、アウトプット学習のためにこのブログを利用しようと思いついた。

 

つまり「今日の英文」シリーズはただの備忘録的な扱いになるのだが、やはりそれでも読んでくれている人がいるわけなので、それなりに英文から面白いことを何か書ければとも思っている。

 

早速本日の英文を紹介する。

 

Benjamin Franklin, tactless in his youth, became so diplomatic, so adroit at handling people, that he was made American Ambassador to France. The secret of his success? ' I will speak ill of no man,' he said,' ... and speak all the good I know of everybody.'

 

これはデール・カーネギーの「how to win friends and influence people」というベストセラーからの文章。原文で読み始めて、いま二周目を読んでいるところだ。日本語版では「人を動かす」というタイトルで発売されている。

 

何が書いてあるのかといえば、一言で言えば「interpersonal ability」つまり対人能力に関することが書かれている。アメリカ人は日本人より協調性がないので、きっとこういう本が売れるのだろう。私も協調性が全くないので最近読み始めた次第だ。

 

本日の英文は100ドル札にもなっているベンジャミンフランクリンの話を引用した文章。

 

早速一文目にあまり見慣れない単語「tactless」が登場。「tact」を辞書で調べてみると「機転」とあった。つまりtactlessは機転が利かないことを意味している。ちなみにGoo辞書ではtactlessは「外交的手腕のない」などという訳にもなっていた。後に外交的手腕を発揮したベンジャミンフランクリンの若かりしときを形容するのにはこちらの訳の方が適しているかもしれない。(こう言う風に紹介すると記憶に定着しやすく語彙力の向上にも繋がりやすいので実にありがたい)。

 

アメリカ100ドル札にもなった男であるのに、「in youth」(若い頃)は機転が利かなかった。そんな彼がdiplomatic(外交的)になり、人をhandle(扱う)ことにadroit(器用な、巧み)になったというのだ。(私はここの文章を読んで、ついついベンジャミンフランクリンの自伝をアマゾンで購入してしまった)。そしてadroitはフランス語の「a droit」(右側)が語源とのこと。当時のフランスでは右利きの方が左利きよりも優位と考えられていたとか。どっかに書かれていた話なので事実かどうかは知らないが、記憶の役に立つので無責任に記述しておく。

 

文章では、最後に彼の言葉を引用して彼の成功の秘密を「人の悪いところは話さず良いところだけを話す」と紹介している。「ill」は病気という意味で使われることが多いが、ここでは「悪い」という意味で使われている。これも良い語彙力のトレーニングになる。病気という意味に囚われすぎていると、パッと聞いたときに悪いという意味にすぐにつながらず正確に意味を把握できない可能性がある。

 

といった感じで今回紹介してみたが、思ったよりスラスラ書けなかった。一人で読んでいる時はバァーと読み進めるが、一度このように着目して誰かに説明しようとすると、結構なんとなく読み進めているもんだなと痛感。これからもそれなりに語彙力の向上を図れ、意義のある文章を紹介していけたらと思う。

 

ちなみに、上記の文章の後に作者のカーネギーは「多くの迂闊な人間は批判や苦情を言う」と続けている。この本の中でカーネギーは「人間は誰しも重要だと人から思われたい」と言ったような話もしているが、批判や苦情ばかり言う人は自分が重要だと認識できていないため、人の悪口などを言うことで自分を少しでも相対的に重要だと認識しようとしているのかもしれない(けど知らない)。