時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

今日の出来事

 

今日は塾で、夏休みの宿題が多くて塾の宿題ができないと言い訳する生徒と担当の講師と話し合いの場を設け、7月中に私が宿題のやり方をサポートするからその代わりに塾でやるべきことをやろうと生徒に交渉し納得してもらうという出来事があった

 

子供は何気に言い訳の達人で、やはり心が弱いなあと思うことがよくある。これは子供に限らず人間とは言い訳の達人なのかもしれないが、しかし子供との交渉の材料としては宿題を終わらせるのは悪くない条件だろう。子供にしてみれば夏休み中にやらないとなあと負担になっている夏休みの宿題を7月中に終わらせることができるのだから。私は他人をコントロールするのが大嫌いであるが、子供は想像以上に判断能力がなく、導いてあげることも必要だなと感じることも最近ある。でもやはり常に違和感も感じている

 

また今日は、突然月火金のシフトに出れなくなってしまったとかいう大学生と話し合いの場を設けた。なかなか見込みのある男で可愛がってやろうと思った矢先に、倍率の高い大学の講座の抽選に当たったとかでドタキャンしてきたやつで、さらに事実だけを伝えればいいものを困った雰囲気を出す私に「僕に講座を受講するなってことですか?」と開き直ってきたやつだ。本来であれば何も言わず切り捨てているが、でも流石に反省をしていたみたいで、その電話の後すぐに連絡をしてきて謝ってきたり、さらに数日後に再度電話をかけてきて繰り返し謝ってきたりなどした。その態度を受けてせめて話し合いの場は設けてあげたほうがいいと思い、本日話をした。人間は誰しも自分の中に悪魔性を抱えているものだろうし、それがつい出てしまうこともあるだろう。若くてはそんな自分の中の悪いものを制限することも慣れていないかもしれない。そのようなことを彼から感じることができたということもあり、また、そしてそんな考えたことを全て本人に伝え、さらに全て水に流すと伝えた。

 

そしてさらに本日は、高校二年生の生徒が夏期講習での物理のマンツーマン授業の初回で、授業の後にどうだったか感想を聞いたら、満面の笑みで「やっていけそうです!」と答えてくれた。それだけでこの日の疲れが吹っ飛んだのだが、この授業を担当している講師はT北大学で物理学を専攻し某有名大学で30年間教鞭をとっていたという非常にありがたい方で、個別指導でこれほど贅沢な授業はないと思っているのだが、そのありがたみを生徒がわかってくれてかどうかは知らないが良い笑顔で帰って行き、なかなかないくらいの良い一日を締めくくれた。

 

毎日、何かしらの出来事があるが、今日は特に濃い一日だった。

 

明日も、偏差値70の高校を目指している受験生が話があるというので話し合いの場を設ける予定で、彼の志望校は第一、第二まで直接高校に電話をかけて聞けることは取材している。そのおかげで教育委員会や高校に電話をかけると思ったよりも情報を提供してくれるということがわかったし、また情報の出し方のたどたどしさを見ているとそこまで取材慣れしていないなとも感じる。やはり取材するのは楽しい

 

明日に関して言えば、宿題を全て終わらそうと話し合った中2の生徒が宿題をきちんと全て持ってくるかどうか、その辺りがやはり非常に気になっている。

 

塾の教室長の仕事は日々こんな感じで、気持ちのアップダウンが激しく、やめたいなという気持ちと良い仕事だなという気持ちが常に入り混じっているような感じだ。でもやはり慣れる前にやめたほうが良いんだろうなと最近は強く思う。教育業界において「慣れる」とは「腐る」と結構近い意味だと思っているし、腐っても給料はついてくるが、子供はついてこないだろう。もしも腐った大人についてくるような子供がいれば良くない影響を受けていると思うし。実際、今日某有名公立高校に電話をかけて取材をしたのだが、その高校の副校長だという男が電話対応や緊張感のなさからそのポンコツぶりを披露していた。料理屋で料理を提供するのであれば熟練の技が光るものだろうし、その技磨きを継続することで客はさらに満足してくれるはずだろう。しかし教育は教え方がうまければうまいほど子供が自分で走り出す力が相対的に弱まってしまうものだろうし、つまり料理人のように技の熟練と提供できるものが必ずしも比例していないと思う。むしろ反比例するのではないかとも思う。

 

だから、やはり子供に何かを提供できるのは教育する側の新鮮な成長であると最近よく思う。人に成長を促すのであれば自分が成長できていなければ務まらない。スキルではなく自身の成長の勢いが子供を成長させるというか。日本でニュースを見ているとよく思うが、それは、教員が不足しているとか、経済が低迷し続けているとか、幸福度が下がっているとか、といったネガティブなトピックで溢れているが、やはり人間のスタートは教育を受けることから始まるので、いい加減どうにかしたほうがいいんじゃないかと、こういう仕事をしているとよく思う。例えば年功序列とか転職を繰り返すこと自体がマイナスに作用するなどといった、今だに残っているくだらない価値観をぶち壊していき、この息苦しい閉塞感だらけの日本社会を変えて行った方がいいのではないだろうか