時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

カッパドキア



トルコのカッパドキアという町に4日ほど滞在した。ここは奇岩がいくつも立ち並ぶトルコでも有数の観光名所だ。しかし俺が訪れたときは観光客は少なくとても居心地が良かった。町は本当に奇岩だらけで、またその雰囲気を壊すような建物などもほとんどない。奇岩をくりぬいてホテルにしていたりする。まさにそこは異世界。人も穏やかですれていなかったし俺が訪れたときは気候も暑くもなく寒くもなく気持ちのいいものだった。

昨晩はバスで夜中に降ろされ寝れていなかったのでチェックインを済ませすこしぶらぶらしたら寝るつもりでいた。すると声をかけられた。「バイクか車をレンタルして町を回ろうかと思ってるんだが一緒にどうですか?」インド人男性とイタリア人女性2人がそこにいた。眠かったが一緒に行くことに決めた。周るには車など必要だったし一人では高いし、ツアーなんかもあったけどそれも高くまたそういうのが好きではなかった。インド人のジョンソンはどうもバイクが良かったみたいだったが、俺は車が良かったのでそう言った。車ならあと一人乗れて値段も安かった。言い出したからにはとあと一人見つけにいった。しかし結局見つからずバイクを借りることに。ここまでこだわったのは中国製のぼろいバイクに乗るのが嫌だったから、というのもあるが自分の主張を貫きたいという思いが強かった。

旅をしてると出会いがたくさんある。俺はなるべく外国人と一緒にいるようにしているが、彼らはたいがい自分の主張をきちんとしてくる。中国で会ったアメリカ人はとにかく自分の意見をいい、他が賛成しなければ「じゃあ俺は一人でいくよ」と言ってしまうくらい。ネパールの山で一緒にトレッキングしたドイツ人も「天気が悪いから今日は歩かない」と一人でも主張を貫いていた。日本人の場合、「みんながそうするなら」となってしまうところだろう。ただ「もっと相談しようよ」と思うことが多々あった。イランで一緒に旅をしていたロシア人はすごかった。彼もとにかく主張が強かったのだが、それだけでなく納得させる理由をきちんと説明したりまたきちんと俺に相談してくれた。とにかく旅先ではリーダーシップをもっているやつにものすごく遭遇する。ただでさえ主張が強い欧米人だがさらに一人旅なんかしているやつは違うだろう。ジョンソンもまたそうであった。

そんなことを考えながらも4人でのツーリングが始まった。予想通り中国製バイクはひどかった。エンジンがなかなかかからない。ギアのつなぎがめちゃめちゃ難しい。日本にいたときはバイクが好きでずっと乗っていたがこんなに日本のヤマハやスズキと違うのかと驚かされた。ジョンソンは慣れているようで「カワサキとは違うぜ」といい俺をからかった。初めのうちはエンストを繰り返していたが次第に慣れてきた。久しぶりのバイク、それも自然のなかを突っ走る気持ちよさといったらなかった。俺はいつもテンション低いほうだがこういうときはものすごくあがる。特にバイクに乗っている時が最高にテンション高くなる時だ。忘れていた感覚を久しぶりに取り戻せた。

目的地はというとカッパドキアの地下にいくつもあるといわれている地下都市だ。地下都市は6世紀から9世紀ごろにこの地に住んでいたキリスト教徒たちが侵入してくるアラブ系民族から身を守るために造られたとのこと。中は真っ暗で懐中電灯がないとやっていけない。現地ガイドを一人200円ほど払い雇う。そこは蟻の巣のような地下都市で地面がくりぬかれていくつも部屋が出来ていた。小さい穴で部屋と部屋がつながって通信できるなど工夫されていた。奥まで進んだところで一服しようとガイドが言い出す。なにやらあたりを気にしていると思えばマリファナを用意している。そういうことに使用できるわけだと納得。それが目的かと少し残念な気持ちになった。ジョンソンたちも当然のように吸っていた。こういう機会にはよくそうぐうするが俺は手を出したことはない。進められたがきっぱりと断った。本当にいらんと思っているものにはいくら日本人でも強く主張できるものだ。「今日はやめておく」なんて気遣った言い方する必要もなく「俺はそんなものはいらない」と言えてしまった。吸っている人を否定しているわけではないが。気持ちがあいまいなら日本人の悪いところが出て「じゃあ俺も」ってなってしまうのかな?

夜は奇岩によじ登りピクニック。用意していた材料でサンドイッチをこしらえる。夜のカッパドキアは奇岩がライトアップされとても綺麗だ。そんなところでの夜のピクニックは最高だった。本当に気持ちよくてワイン飲みながらひっくり返っていた。するとジョンソンがタバコを俺の目の前に無言で差し出した。俺はタバコは7年前にやめていた。「ありがとう」そういった。しかしふかすだけで吸うつもりはなかった。旅人は巻きタバコを吸う人が多い。巻いてあるタバコよりも安いためだ。巻きタバコとは文字通り自分で巻いて吸うタバコのこと。葉っぱ、巻く紙、フィルターを別々に購入する。タバコをふかしてみた。やっぱ自然の中でのタバコはふかしているだけでも美味しい。「俺タバコやめたんだよね」そんな言い方でこの雰囲気を壊したくなかった。マリファナだったら「今日はやめておく」とそのときなら言っていただろう。

巻きタバコの巻き方を教わった。「フィルターのところが一番重要なんだ」タバコがうまく巻けないたびにジョンソンにからかわれた。

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