時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

【旅マニュアル】熱帯熱マラリアの予防や治療について

f:id:yojiro_s:20180912161452j:plain

アフリカを旅する前に作成した熱帯熱マラリアの予防や治療についての対策を紹介する。アフリカでは最大の脅威と考えていた熱帯熱マラリアに罹って死なないよう、自分なりに情報をまとめた備忘録だ。

 

これは熱帯熱マラリアに特化した旅行用マニュアルで、三日熱、四日熱、卵形マラリアを想定したものではない。また熱帯熱マラリアに関するネット上の情報や人からの話を収集・比較・引用したもので正確な情報とは言い切れない。比較的信頼できそうな情報を元にまとめたのでこれからアフリカ旅行に行かれる方に少しでも参考になればと思う。

 

あくまでも、参考程度に。渡航時期、渡航先、旅のスタイルは人それぞれなのでアフリカに行かれる際は自身でマニュアルを作成することをお勧めする。

 

    

予防策

f:id:yojiro_s:20180912153024j:plain

蚊に刺されない工夫をすることが大切。基本的なことだが、徹底できるかどうかは難しいことと自覚するべき。

 

 

熱帯熱マラリアを媒介するハマダラカの習性

  • 夕方から朝にかけて活動が盛んになる
  • 足首やひざ下を好む
  • 水場を好む
  • 気温が高いと活動が活発になる
  • 標高の高いところには出現しない
  • 汗のにおいを好む

 

 

対策

  • なるべく厚めの白い長袖を上下身につける
  • 靴下も同様に白く厚手のものを身に着ける
  • 靴下は特に徹底する
  • 短パンは穿かない
  • 服の上からも防虫スプレーをする
  • 蚊取線香をたく
  • 蚊帳を使用する(その際破けてないかきちんと確認する)
  • 蚊帳にも防虫スプレーをする
  • 泊まる部屋に隙間はないか確認する(あればふさぐ)
  • 宿選びを慎重にする(泊まる前に宿泊者などに聞く。蚊が出るかどうかストレートに)
  • 涼しい部屋を選ぶ
  • 3階以上の階層の高い部屋に泊まる
  • 汗のにおいを好むので清潔に保つ
  • 部屋の温度調節できるならする

 

 

予防薬

f:id:yojiro_s:20180912153309j:plain

第一候補

マラロンMalarone(商品名)

Atovaquone and proguanil hydrochloride(薬剤名)

GlaxoSmithKline(製造元)

 


服用方法

汚染地域入国の2日前から1週間後まで1日1錠。治療薬にも使用可能。



金額

1箱12錠で70−100UDドルとの情報。高価な物の為小さな町での入手は難しい可能性がある。

 

 

選んだ理由

この薬に耐性を持っているハマダラ蚊の報告が極めて少ないことと副作用も軽くて済むケースが多いため。

 

 

同様の効果が期待できより安い薬

ラニール(Malanil)という似た名前の薬がある。同じ製薬会社によって作られたもので成分はマラロンと全く同じ。製造場所と販売されているところが違うというだけ。南アフリカで製造され途上国向けに販売されているとの事。私はケニアのナイロビで購入した。1ダース12錠入りで3000ケニアシリング(約2700円)だった。副作用もなく、マラリアには掛かることなく旅を終えることが出来た。


 
ラニール購入場所
New Kenya Lodgeというケニアのナイロビにある有名な宿(地球の歩き方やロンプラにも記載あります)がダウンタウンのRiver RdとLatema RdがT字で交わる地点にある。そのニューケニアロッジを背にLatema RdをTom Mboya St方面に歩いていく。Tom Mboya Stまで左手に4本細い路地がある。ニューケニアロッジから100mほどでニューケニアロッジから2本目のTsavo Rdにぶつかる。左に曲がり約30mほど歩き右手にある薬局。もしかしたらニューケニアロッジから3本目のTaveta Rdだったかもしれないが、その場合も左に曲がり30mと同様。
 


第二候補

ビブラマイシンVibramycin(商品名)

ドキシサイクリンDoxycycline(薬剤名)

ファイザーPfizer(製造元)

 


服用方法

汚染地域入国の1日前から4週間後まで1日1錠(100mg錠の場合)。治療薬には使用できない 。抗生物質の一種。病気、症状や体格で投与量、期間が異なり中途半端な服用は耐性菌の発生につながり、過剰摂取は自身の体に悪影響を与えるとの記述あり(抗生物質が効かない体になるなど)。一部には30日以上の予防摂取は控えるべきとの記述もあった。

 

 

金額

10錠で約40円との情報(途上国価格)

 


選んだ理由

WHOがマラリア予防薬として認可していて、また副作用も軽くて済むケースが多いため。
 

 

※他の薬と比較した結果購入すると決めた薬。薬購入の際は有効期限をきちんと確認のこと。また服用後1時間以内に嘔吐した場合は再度服用することを忘れないようにする。

 

熱帯熱マラリアかどうかの判断

f:id:yojiro_s:20180912153530j:plain

熱帯熱マラリアの典型的な症状

  • 1日2〜3回不規則に高熱で発熱
  • 悪寒
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 悪心
  • 嘔吐
  • 下痢などの消化器症状
  • 咳などの呼吸器症状
  • 潜伏期(5−14日と言われている)

 

これらの典型的な症状から判断する。しかし、ほぼ間違いなく高熱を伴うので38度以上でたら病院へ行くべきだろう。マラリア以外の病気でもとにかく熱が伴うことが多いので高熱が出たら病院に行くべきだ。

 

発熱の経過を見ることはマラリアの判断基準になるので熱の経過をメモしておき医師に伝える。マラリアかどうか自己判断は禁物。マラリアは病院の検査にて体内のマラリア原虫が確認されて初めてマラリアだと判断できる。

 

マラリアは熱が上がったり下がったりを繰り返す。熱が下がったから大丈夫だろうという判断は命取りになる。熱帯熱マラリアには発熱の規則正しい周期はない。とにかく38度を越えたら病院へ行くと決めておく。

 

治療薬 

f:id:yojiro_s:20180912160249j:plain

治療は医師の治療が基本となるが、すぐに診てもらえない場合などは、医師の治療前に自分で治療を開始しなければならない。これはスタンバイ治療と呼ばれている。

 

熱帯熱マラリア発症後24時間以内に治療を開始できるかが重症化を防げるかの境目となるよう。3度目の高熱は大変危険といわれている。
 

第一候補

コアルテム Coartem(商品名)

Atemether-Lumefantrine(薬剤名)

ノバルティスファーマNovartis Pharma(製造元)

 
服用方法

初回4錠、その8時間後に4錠、二日目と三日目は4錠を1日2回。予防薬には使用できない。

 

金額

1回治療分で約600円との情報(途上国価格)。


選んだ理由

WHOがスタンバイ治療薬としてトップ推奨している。この薬に耐性を持っているハマダラカが少ないと言われている。


第二候補

マラロン

 

服用方法

1日1回4錠を三日間


選んだ理由

なんらかの事情でコアルテムが飲めなかった場合、もしくはマラロンを予防薬として使用しなかった場合にのみ。基本はコアルテムを使用。
 
※他の薬と比較した結果購入すると決めた薬。薬購入の際は有効期限をきちんと確認のこと。また服用後1時間以内に嘔吐した場合は再度服用することを忘れないようにする。治療薬は2種類以上用意する。第一候補で3日間治療したあと再度発熱した場合第二候補の治療薬を試す。しかし三日以内になんとか病院に到達できるようにするべき。

 

病院選び

f:id:yojiro_s:20180912161109j:plain

病院のリストを作成する

このようなリストをつくっておくと安心だ。

  • 病院名
  • 住所
  • 病院の地図
  • 病院までの交通手段
  • 電話番号

 

病気になってから病院を探していては遅いし、体調が悪い時は判断が鈍ってしまう。日本語が通じるかもしくは英語が通じる病院を選ぶ。

 

体調が悪くても大きな病院まで行くとあらかじめ決意しておく。小さい町医者で妥協してしまうと新たな危険が考えられる(誤診、血液感染など)。大きな病院まで時間がかかる場合でもスタンバイ治療をしっかり行い我慢してたどり着くようにする。また、現地日本大使館の医務官に相談するのもいい。

 

以下のサイトで各国病院情報が探せる。
外務省 在外公館医務官情報 世界の医療事情

 

医師との対面 

f:id:yojiro_s:20180912161528j:plain

出来るだけ詳細に情報を伝える

このようなことはメモしておく必要がある

  • 入国日
  • 服用していた予防薬
  • 服用した治療薬
  • 初期の症状から今までの経過(詳細な症状と発生した時間)
  • 訪れていた地域

 

現地の医師は先進国とは違うと事前に自分に言い聞かせておく。アフリカならば大きな病院でもしっかりと検査しないで判断されたりすることがあるだろう。あらゆる情報を提供し、それに関心を示さないような病院、医師なら疑うべき。

 

マラリア原虫が体内で増殖し始めたばかりの時期には、末梢血液中にマラリア原虫が見いだせないこともあるのだという。また予防薬を服用している場合にも血中のマラリア原虫が確認しにくくなって血液塗抹検査が陰性に出ることがあるということだ。だから1回の検査で陰性でもマラリアは否定できない。そこで、8〜12時間の間隔で血液塗抹検査を2、3回行う必要がある。発熱後はマラリア検査を3回する。徹底する。

 

治療 

f:id:yojiro_s:20180912161845j:plain

医師に全てをゆだねない

自分の命は自分で守るという意思をしっかり持っておく。医師に文句を言うということではなく、疑うことが大切。

 

自分がどう診断されてどう治療されているかは知らなくてはならない。検査結果のデータと投与している薬の名前は必ず写真に撮る。また治療を開始した後も自分で経過をメモしておくのを忘れないようにする。

 

三者に確認

治療法がおかしいと感じた場合、もしくは感じなくても心配な場合は日本大使館か日本の医師に相談する。その際ネットの質問サイトを利用することができる。試したことはないが数千円ほどで専門医が質問に答えてくれるというものだ。

 

医師の以前の回答に対する評価などもされていて、また無料ではないので信頼できると思う。少なくとも現地の医者に質問するよりは正確な情報を得られるはずだ。今までの経緯と今の症状そして現地医者の治療について出来るだけ詳しく書き質問する。

 

またここでも現地日本大使館の医務官に相談という手もある。現地の病気のことには詳しいはずだ。

 

以下が質問サイト
ジャストアンサー医療

 

安全管理には念を入れる 

f:id:yojiro_s:20180912162102j:plain

マラリアもしくは他の病気にかかり病院を訪れた場合、英語での会話が予想される。必要な単語はあらかじめ用意しておく必要がある。病気になりつらいときに英語に翻訳する余裕はないだろう。誤診につながる。

 

病院で必要な英単語の印刷物を持ち歩く

以下のような英会話用語集を印刷して持ち歩くといいだろう。英語の通じない病院には行かない方がいいだろう。
ジェイアイ傷害火災保険・ケガ病気の英会話用語集

 

開封の注射器の所有

最悪のケースで町医者での治療の場合に備え、未開封の注射器を購入しておくのも一つの手かもしれない。「これ新しいやつですか?」と聞いたところで、違った場合でもそうだと言うに決まっているし、「開封するの見せてくれ」などと疑うことでトラブルも考えられる。
 

マラリアの簡易検査キットは鵜呑みにしない

マラリアを自己で判断できる検査キットも存在するが私は個人的には意味がないと思っている。医療機関ですら100%正確な診断ができるわけでもないので、検査キットを鵜呑みにするのは危険。とにかく高温で発熱したらスタンバイ治療を開始するべき。そのためにも日本で受けれるマラリア以外の病気のワクチンは摂取しておくべきだろう。
 

すぐに治療を受けれない状況はなるべく避ける

コンゴ川くだりやキリマンジャロに登るなどのすぐに病院に行けない状況を作るのは危険だ。どうしても行きたい場合は、アフリカ最初の目的地にして10日以内で帰ってくるなどマラリア発症前に済ませておくのもひとつの手となる。

 

海外旅行保険には必ず加入しておく

保険にも必ず入っておく。治療費を気にしていたら判断を誤ると自覚するべきだ。

 

最後に

f:id:yojiro_s:20180912162550j:plain

 熱帯熱マラリアは命にかかわる危険な感染症なので、とにかく徹底的に対策をした方がいい。この情報はあくまでも参考程度にしてもらい、自ら情報をかき集め頭に叩き込んでほしい。

 

それでは良い旅を。

 

参考WEBサイト

構成労働省検疫所FORTHホームページ

予防接種サイトトラベルメディシン

NIID国立感染症研究所

日本旅行医学界

  

アフリカを旅する前にこちらの記事も参考にしてください 

www.mapp.jp

 

この端末があれば旅の安全度はぐんと上がります 

www.mapp.jp