時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

【旅人向け】アフリカで身の安全を確保するには

f:id:yojiro_s:20180912164541j:plain

 

以前、ケニアから西サハラまでアフリカ横断の旅をしていたことがあった。約4ヶ月の期間だったが、何事もなく無事に終えることが出来た。そのときに大切にしていた安全を確保するために必要なことを紹介したい。

 

ここには旅を終えて大切だったなという個人的な意見を書くが、アフリカを旅する予定の人は自ら情報収集をして、自分の身を守る術を自分で考えた方がいい。あくまでも参考程度にこの情報を活用してほしい。

 

これからアフリカを旅する誰か一人の役に立てれば幸いだ。

 

 

外務省の渡航情報を確認する

f:id:yojiro_s:20180912165119j:plain

 

基本中の基本となる外務省の情報は必ずチェックしたい。外務省の渡航情報だが、これは4つの段階に分かれている。上からより危険な地域となる。

 

  • 退避勧告
  • 渡航の延期をお勧めします
  • 渡航の是非を検討してください
  • 十分注意してください

引用:外務省ホームページ

 

  
中央アフリカ、西アフリカではこのうちどれかの地域に含まれる。これにも含まれない安全な地域などない。

 

私は「退避勧告」はもちろんのこと「渡航の延期をお勧めします」の地域もいかないようにしていた。通過することもしなかった。「渡航の是非を検討してください」のエリアももちろん危険なのだが、上位の危険地域は訪れないと自分で線引きをして、一度も線は越えなかった。

 

外務省の情報では地図上で安全地域を確認できる。だから確実にそこを避け、また危険な情報の意味をしっかり考え行動に反映させていた。

 

現地の人から情報をこまめに入手する

f:id:yojiro_s:20180912165352j:plain

 

現地の人から常に最新の情報を得ていた。次の町に向かう前には少なくとも信頼のおける人間数人を見つけて、次に行く町とその行動予定を話し、

 

「No problem? Are you sure ? 」

 

と何回も聞いていた。目的地から近い場所で、新鮮な情報を確実に毎回、欠かさず入手していた。

 

実際、そんな辺境な地では正しい情報を探すことは困難なので、自分自身で確認するしかない。旅行者も少ないので情報交換なんかもできない。コンゴ、カメルーン、中央アフリカ共和国、リベリア、シエラレオネ、ギニアでは一人の旅行者にも会うことはなかったほどだ。


この情報も含めて、ネットに上がっている情報はすぐに過去のものになってしまう。状況は目まぐるしく変わる。だからこそ、信頼できる人を見極め、情報を現地で集め、自分の行動予定を話し、安全かどうかの確認をする必要がある。そうしなければ怖くて次の町に進むことはできなかった。

 

ネット上の情報を確認することは大切だが、現地の常識ある人に確認したほうが確実だ。アフリカの人は日本人からは想像もできないほど、政治や国の情勢に敏感で、関心を持っている人が多い。だから生きた情報が手に入るし、情報の信ぴょう性も高い。例えば乗り合いタクシーで初めて顔を合わせたおじさんやおばさんが大統領の話を始めるほどだ。

 

旅のリスク回避は好奇心とのバランスを取る 

f:id:yojiro_s:20180912165613j:plain

 

旅の醍醐味は人と関わることだ。しかし悲しきことにトラブルを持ってくるのも人だ。だからその見極めがリスク回避と旅の楽しさのすべてを決める。その人物がいいやつか悪いやつか、全ての人間を避けていては旅など楽しめない。

 

人はだんだん見極められるようになってくる。しかし当然、その人が何を考えてるかは全ては分からない。だけど、その人物が騙そうとしているのか、楽しくやりたいだけなのかくらいは、少しずつ分かるようになってくる。

 

それは人物の写真を見て分かるようなものではなく、会話などやり取りの中での見極めなのは言うまでもない。人を選ばなければならないというのは悲しいことだ。しかしそれを怠れば、盗難にあったり、誘拐されたり、殺害されたり、なんてことにも発展してしまうだろう。
 
だから慣れてくると好奇心との戦いになってくる。正直、今思うと危なかったかなということはいくつかある。それでも好奇心を極力押し殺してきたと思う。こんな風に書けてるのは結果として無事だったからであって、どんなに用心していても巻き込まれるときは巻き込まれる。危険と好奇心のバランスの葛藤は常にあった。
 

体調管理は徹底的に 

f:id:yojiro_s:20180912170330j:plain


旅を楽しみたいからこそ、自分のできることは最低限やった。体調管理などはまさに自分次第だろう。まず、ケニアから西サハラに着くまでの丸4ヶ月のあいだ、風邪を引くことはなかった。風邪は万病の元だ。抵抗力が一時的に弱まり持っていた病気を発病させてしまう。

 

基本だが欠かさなかったこと

  • 疲れたらすぐに休む
  • 沢山寝る
  • しっかり食べる
  • ビタミン剤を毎日飲む

 

いつも体調を崩したら命にかかわると常に自分に言い聞かせていた。その病気自体よりも病院での二次災害、つまり院内感染や血液感染、誤診、不適切な治療などの方がよほど怖かったからだ。

 

私立病院といえども完全に信用してはいけない。職員全員が英語を喋ろうともだ。病院は新しい国を訪れる前にサイトで検索していた。

 

旅の途中では、軽い下痢が数回あった程度だった。受けれる全ての予防接種は日本で受けてきた。

 

日本で受けた予防接種(費用は約20万円)

  • 黄熱病
  • 破傷風
  • ポリオ
  • A型肝炎
  • B型肝炎
  • 狂犬病
  • 日本脳炎
  • 髄膜炎
  • 腸チフス

 

 
海外保険に加入するのも言うまでもない。病気になったときに金をけちっていては命にかかわる。旅の費用を節約したい、などと考えている場合ではない。アフリカでは「金はいくらでもやるから助けてくれ」くらいの気持ちでいたほうがいい。

 

最後に

f:id:yojiro_s:20180912170756j:plain

 

アフリカを旅行中に命を落としている人もいる。アフリカを旅するということは、常に命のリスクがあると考えていたい。気を付けなければならないのは、現地で旅が調子よく進んでいくと怖さが麻痺してしまうことだ。常にリスクがあるという状況は変わらないのだという意識は持ち続けた方がいいだろう。

 

それでは良い旅を。

  

熱帯熱マラリアに関する情報はこちら 

www.mapp.jp

 

緊急時にSOSを呼べる衛星端末情報はこちら 

www.mapp.jp