時間がくねくねしてなくてよかった

答えは人それぞれですが、何かを考えるきっかけになるようなブログを目指してます

組織を支えている物とは

第一次大戦では参謀将校としてバルカン戦線などで活躍したドイツの軍人ハンス・フォン・ゼークトが定義したと言われる「ゼークトの組織論」では、軍事下の人物を以下の4つに区分している

 

 

1. 有能な怠け者
2. 有能な働き者
3. 無能な怠け者
4. 無能な働き者

 

 

これらの人物が戦時下でどうなるのかというと

 

1. 有能な怠け者は指揮官にせよ
2. 有能な働き者は参謀に向いている
3. 無能な怠け者は連絡将校か下級兵士が務まる
4. 無能な働き者は銃殺するしかない

 

となる

 

無能な働き者が無能な怠け者よりも厄介なのは、間違った行動を一生懸命してしまうことにある。つまり負債が膨らんでいく。

 


上記の区分を現代で言えば、

 

1. 社長(優秀で怠け者)
2. 相談役(優秀で働き者)
3. 窓際(無能で怠け者)
4. クビ(無能で働き者)


上記のことから言えることは、組織のほとんどは怠け者で成り立っていて、働き者で役に立つには有能でなければならないということだ

 

また、働き者が少ない方が、組織(国)はうまくいくということだろう

 

組織が最高に力を発揮できる形態は軍隊のような統率が取れている状態だ。個人個人を尊重した組織など統率が取れるはずもなく、つまり足並みが揃わないので塊として力を発揮できない。なので、大きな組織であればあるほど、個人の意思など尊重されず人は駒に近づかざるを得ない。将棋やチェスの駒が意思を持っていて勝手に動いたら、プレイヤーの熟考は無に帰し勝負には勝てない。

 

私はいま大きな意思を持った駒なので、やがて銃殺されるかもしれない

 

グーグルやフェイスブックなど、「自由」というイメージを全面に出している組織ほど、きっと自由という仮面を被った組織で不自由で溢れかえっていると感じる。自由という商品を扱っているがそれを生み出すために自由を犠牲にしている人たちであると思う。アメリカは自由というものを売り物にしているが、日本よりも軍事的だし論理的なのでつまり本当は不自由だ。不自由だからこそ自由を全面に出している。軍事的で統率が取れているから国として巨大化を続けられている。まだ自由という仮面を被らずに拡大している中国の方が誠実だと言えるのかもしれない。旅をしていた時に思ったが、本当に人の精神が自然に自由であるのはスペインとイタリアとポルトガルだと感じた。私が出会った人の言動に違和感を感じることは少なくともなかった。